アンティークショップやインテリアショップで見かけるガラス製の照明の傘:シェード。お部屋に取り付けたい!でもどうやって取り付けるの?何をそろえたらいいの?という疑問にお答えします。
そもそも、ガラスシェードってどんなものがあるの?
シェードにはそもそも、明かりを調整し、眩しい光源から目を守る役割があります。19世紀に電球が発明されて以来、様々な形、材質のものがつくられました。ガラス、ホーロー、陶器、真鍮、布、紙、革、そして職人の腕と技術により様々な技法で作られています。そして取り付け方もいくつか種類があります。天井から吊下げるペンダントや壁にかけるウォールランプ、フロアースタンド、卓上ランプに取り付けるなど応用を利かせることができます。
大きく分けると、当店で扱っているガラスシェードは、3つに分類されます。手作りの良さや希少性、当時の職人の工夫が随所に見られる アンティークガラスシェード、現行でも生産され、コストパフォーマンス抜群のガラスシェード、現代の作家さんがつくった手作りでふたつと同じもののない、作家ものシェードとなります。これらは、アンティークの専門店の THE GLOBE や、ライフスタイルショップの OLD FRIEND ならではのセレクトで店頭に並んでいます。
淡く透き通り、ロマンティックな雰囲気を醸し出すアンティークガラスシェード。現行品には出せない繊細な表情や、カラーリング、また光を灯せば違う優しい表情を見せてくれます。ブラックライトを当てると幻想的な美しい蛍光色を放つヴァセリンガラスや、鮮やかなクランベリー(蔓苔桃)の赤い色が特徴のクランべリーガラス、乳白色のオパールセントガラスなど。
ガラスの色や厚みによって繊細な光の動きを感じ取れるガラスシェード。アンティークインテリアとして、繊細なデザインやシルエットのシェードをご用意しております。ガラスのデザインによって光の拡散が変わり、お部屋の印象も変わります。照明のシェードにこだわって、理想のアンティーク空間を作ってみませんか。
日本や海外に関係なく、アンティークやヴィンテージに相当する高度な匠の技に裏打ちされた手作り感や普遍性、またひとつひとつ味わい深い品々を発掘し紹介します。作家さんのこだわりや思い、感性が滲みでています。第一弾として、ガラス作家「安土草多」さんのガラスシェードを取り扱い開始。光の芸術ともいえる品々には、生活をも豊かにしてくれる、目にも余る芸術性や哲学を感じます。
お部屋につけるには、シェードのほかにどんなパーツが必要なの?
天井から吊下げるには、まず、ペンダント(灯具)が必要になります。天井から吊下げる照明のことを大まかに「ペンダントライト」といいます。電源から電気をひっぱり、ソケットにて光源である電球に電気を供給します。一般的には電源側のシーリングキャップ(電源接続金具)と、光源側のソケット(電球取付金具)が両端についた電源コードのことです。
そして、ペンダントとガラスシェードを取り付けるジョイント金具が必要になります。「ギャラリー」や「Wプレート」と云われるもので、中には必要のないものもありますが、当店で扱う照明パーツの多くは古き良き欧米のモジュールを基調としており、どこかレトロでかっこいいデザインです。
最後に光源となる電球があれば照明として成り立ちます。19世紀からある白熱電球から最新のLED球、一般家庭ではなじみのないハロゲン球や自動車のヘッドライトに使用する電球まで、電球といえど千差万別。ただ、一般家庭で使用する電球は限られていますので、使用できる電球の口径(E17やB22など)を確認の上、安心して当オンラインショップでご購入ください。
天井からコードで吊るす、あるいは直付けするこだわりの灯具。ギャラリーやダブルプレート等の照明パーツを組み合わせることにより、様々なタイプのシェード(傘)が取り付けられ、オリジナルの照明が楽しめます。アンティークに相性の良い真鍮製の金具のアイテムを多く揃えております。口金サイズや、必要なコードの長さに合わせてお選びください。
照明には様々な金具パーツを使います。ライトシェードとペンダントコードなどの灯具ををジョイントする「ギャラリー」や「ダブルプレート」、真鍮製の「フランジ」やシーリングを隠す「シーリングカバー」、コードを纏める「クリップ」、シャンデリアのソケットを飾る「ロウ管」など、アンティークに則した照明パーツを揃えています。
ランプシェードや金具、コードに合わせて電球をお選びいただけます。電球の色や明るさにこだわって、アンティークに合わせた光の空間をお楽しみください。お部屋の使い方によって、合わせる電球の明るさや色味は変わってきます。ボール球やシャンデリア球、ヨーロッパで使われているB22タイプまで取り揃えております。
シェードの取り付け方法について
残念ながら、取付方法はひとつではありません。そのシェードの個性により、大まかに3つのタイプに分かれます。下記のAのタイプが約8割を占めています。これらの取り付け方はシャンデリアやウォールランプ、フロアースタンドに取り付ける際も応用できます。
A) シェードにくびれがある(ギャラリー)タイプ
1.まず、コードペンダントとギャラリーを取り付けます。
コードペンダントのソケット側、真鍮製のソケットカバーについているリングを一旦、回しながらはずします。シェードのサイズに合ったギャラリー(60φ / 85φ / 100φ)を差し込んだら、挟むように、先ほどのリングを回しながら戻し、ギャラリーを固定します。
2.ギャラリーとガラスシェードを取り付けます。
ギャラリーの側面についてる3つのネジをあらかじめ緩めておき、シェードのくびれに被せてネジを締めていきます。この際、ネジがバランスよくシェードのくびれに掛かるように少しずつ締めてください。また、強く締めすぎるとシェードが割れる危険性もあるので、重力で落下しないほどで、ほどほどにお願いします。
3.ソケットに電球を取り付けます。
ソケットや、灯具に貼ってある「〇〇Wまで」といった表示に見合った電球を、シェードの下からソケットに向かい回しながら取り付けます。下が塞がっている場合は2.と3.の手順を逆におこなってください。あとは、天井に取り付けるのみです。
B) シェードの上部が平らなタイプ
このタイプのシェードは、ソケットカバー付属のリングでシェードを固定できてしまいます。リングを締めた後、シェードがソケット部から抜けないか確認してください。あとは、電球をつけ、天井に取り付けるだけです。
C) シェードの上部が平らだけど、穴から抜けてしまうという場合
この場合はダブルプレートをご使用ください。まずソケットカバーのリングをはずし、プレートを一枚差し込み、シェードを通します。そしたら裏からもう一枚のプレートで蓋をし、リングで締め付けてください。あとは、電球をつけ、天井に取り付けるだけです。
いざ、天井に取り付け
まず、天井に着いているシーリングの仕様をご確認ください。シーリングには6つのタイプがございます。残念ながらこちらも規格がひとつというわけではありません。ペンダントライトの個性:重さや装飾性により使用できるタイプが変わります。ペンダントライト全体で3kg以下のものでしたら、どのシーリングにも取り付け可能です。
作業を始める前には、必ずお部屋の側面にある天井電源スイッチをOFFにしてください。下記は、シーリングカバー付きのペンダントコードの取り付け例になります。重たいシャンデリアや特別な仕様のものは主にローゼットや、直づけ仕様になりますのでご注意ください。
1.コードペンダントのシーリングプラグから出ている金属のツメをボディーの穴に合わせ、右方向に回してください。この際、カチっと音がするまでしっかり回してください。これでシーリングとコードペンダントが固定され、電気的接続にもなります。
2. シーリングカバーがついているコードペンダントをご使用の場合は、あらかじめシーリングカバーの末端にあるクリップのキャップを緩め、カバーを下げておいてからシーリングの接続をおこなってください。接続が終わったら、カバーを天井方向にずらして最後にクリップを回して固定してください。
3. お疲れさまでした。これで完了です。お部屋の壁面にあるスイッチをONにして、点灯確認をおこなってください。外す際は、逆の手順です。シーリングプラグにロック機構がついているものもありますので、その際はプラグ側面のボタンを押しながら外してください。
まとめ
実際には、照明を替えるには電気工事やリフォーム会社に頼まなくてはならない場面もありますが、シーリングタイプの照明であれば、簡単に自分で交換できてしまうところもあることが分かっていただけたかと思います。照明は部屋の雰囲気を大きく変える魔法のアイテムです。ぜひ、お気に入りのシェードひとつから、お部屋のイメージチェンジにトライしていただけたらと思います。