今回は省スペースでアンティーク家具を使ったテレワークスペースを作った時のお話をご紹介していきます。
日本の企業がテレワークで働き方を変化させ始めて数カ月が過ぎ、会社に出勤するいつものスタイルを変えざるを得ない世の中になっています。ご自宅にワークスペースを準備する際、急ぎの対応でご苦労された方も多いのではないでしょうか。私もテレワークでの就業を命じられ、慌てて自宅にワークスペースを用意しました。家族の邪魔にならないように、ダイニングテーブルの隅にノートパソコンを置いてやり過ごす、そんな方も多いのではないでしょうか。
テレワークに切り替わった当初、私も似た環境で仕事に就いていました。食事の時間になると仕事に集中できずに、どうしても仕事に集中できないんですよね。
家具屋さんで小ぶりなデスクと椅子を用意しようかなと悩んでいましたが、せっかくならアンティークで揃えられないかなと色々商品を見渡していました。テレワークでは省スペースで環境を揃える場合が多い為、比較的サイズが大きいアンティーク家具はイメージに合わないかもしれません。ですが、アンティーク家具販売店で働いている身として、そこはこだわりたい!という思いで見つけたデスクとチェアの組み合わせをご紹介していきます。
省スペースを実現しながら、木材ならではの魅力を楽しめるアンティークコーディネイトをご紹介していきます。一日の中でも長い時間を過ごすことになるワークスペースを、お気に入りのアンティークで彩ることができれば生産性も上がるかもしれませんね!
THE GLOBE ザ・グローブ のアンティーク家具は、イギリスやベルギー、フランスなどのヨーロッパの家具が中心。カントリーの邸宅に合わせて大きいものもあれば都市部の部屋に合わせてこじんまりしたものまで、近代家具の源流である、先人たちの知恵が大いに詰まった逸品が揃っています。
省スペース アンティーク家具の選び方をご紹介します
アンティーク家具と聞いて、豪華な装飾と大き目のサイズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。省スペースが優先されがちなテレワークでは、アンティーク家具は不釣り合いと感じがちですよね。好みのアンティーク家具でワーキングスペースを作りたいけど見つからないなとお悩みの方も多いかと思います。そんなお悩みをお持ちの方に、省スペースでアンティークコーディネイトを作る上手な選び方をご紹介します。実際に私自身が選んだポイントを通して、省スペースのアンティークワークスペースの選び方をご紹介していきます。
デスクにはサイドテーブルを選びました
選ぶポイントとして優先したかったのは、何といっても省スペースであることでした。新たにデスクとチェアを置くのは難しいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。私も多分に漏れず、スペースに余裕が無い中でどうしようか悩んでいました。悩みながら、小ぶりなアンティーク家具を探していく中で見つけたのが、こちらのサイドテーブルです。
アンティーク家具としては小ぶりなサイズで作られたテーブルですが、一枚板で作られた天板に一目ぼれで購入しました。美しい木目は、今まで使っていた無機質なデスクに比べても魅力的に映ったのを覚えています。心理学的に、天然素材は落ち着いた気分を作るのにも役立つと言われています。こだわりのアンティークを使いながら、落ち着いて仕事に取り組めるのは嬉しいですよね。
デスクはスクウェア&オーバルで省スペースに
今回ご紹介するテーブルは、スクウェア型とオーバル型の中間のような天板を使っていて、二つの型の良い所をとった特徴があります。壁に寄せる為、スクウェア型の直線が優先するポイントでした。無駄な隙間を作ってしまわないようにキレイに壁に沿わしたいですもんね。天板の四隅が丸くなっており、オーバル型とは言わないまでも、キレイな曲線が魅力的です。このような天板は、スクウェア型の角ばったシルエットより圧迫感が少なくなります。ラウンド型よりも天板の面積が大きいのも嬉しいポイントですね。
加えて、デスクに座った際に目の前が壁になるように配置するのもポイントでした。良いオフィス環境は、オープンで目に入る情報が多いエリアを避けて作られています。私も目に入る情報が多すぎると集中しづらい為、目に入ってくる情報が制限しやすいように、壁際にデスクを置きました。
こちらのサイドテーブルの場合、奥行きが約42㎝というサイズで、アンティークとしては珍しい小ぶりなサイズも嬉しいポイントでした。ノートブックPCやA4サイズのノートを広げて、程よい空きスペースがあり、一人用のデスクとしては丁度良いサイズです。スクウェア型は脚が四本ついているので、荷重をかけても安定しているのも嬉しいポイントでした。
オーク サイドテーブルはこちら。サイドテーブルやベントウッドチェアのテレワークスペースつくりを紹介している記事はこちらから。《購入前に読んでおきたいトピックス》『アンティーク家具を買う前に知っておきたい10のチェックポイント!』編カテゴリーに移動するアンティーク家具「ダイ…
木の魅力と特徴を感じるベントウッドチェア
省スペースのアンティーク選びでサイドテーブルと組み合わせえたのは、こちらのベントウッドチェアです。ベントウッドチェアの背もたれ部分は、木材を曲げて作られています。木材を曲げることで剛性を強め、安心して身を任せられるように丈夫な作りになっています。使用している木材が少ないのも特徴で、とても軽いのが普段使いとしてとても嬉しいポイントです。丈夫で軽いため、パブといった環境でも好んで使われていたんですね。曲げに強い木材の特徴を活かしながら美しい、デザインと自然が上手に組み合わさった素晴らしい家具です。
ベントウッドチェアの座面には、当時の職人さんが彫った可愛らしい装飾が施されています。ベントウッドチェアの特徴として、こういった座面の装飾があげられます。普段使いの家具として生まれたベントウッドチェアは、当時としは抑え目の価格の椅子として作られていました。価格を抑えたとしえも無味乾燥の家具を作ることを良しとしなかった職人さんのこだわりを感じることができますよね。目立ちはしないけれど、座る度にこの装飾を目にすることで、自然と愛着度が増していきそうです。アンティークといえど、当時は普段使いとして作られた家具が多くあります。今回選んだベントウッドチェアも、当時の作り手の思いを感じることができます。
ワーキングスペースは毎日過ごす空間になるので、丈夫で軽いといった要素もとても重要なポイントになります。省スペースな上に使い勝手も良いデスクとチェアが見つかって、仕事のヤル気も上がって良いことづくめですね!
私の場合、仕事中はパソコンを見つめている為、目に入る範囲はそこまで広くありません。実際に座ってみると、視界の中はオーク材の木目が広がっていました。デスクとチェアをコンパクトなアンティーク家具で揃えられたのでイメージ通りのワークスペースが出来上がりました。シンプルだけど省スペースで丈夫な、私にとって必要なポイントを揃えた素敵なワーキングスペースになりました。あとは、アンティークに包まれ仕事の生産性アップ!の為に自分が頑張る番です。
ブラケットで棚を作って集中できる環境作り
今回のワークスペース作りの仕上げとして、ブラケットとアンティークの板材を使ったDIYの棚を作ってみました。DIYでシンプルな棚を作るのにも、自分なりのポイントがありました。目の前に広がる情報量を少なめにしたいというポイントがあったんです。
オープンで物が多い雑多な環境で仕事をしていると集中できない経験をお持ちの方、多いのではないでしょうか。目に入るものがたくさんありすぎると、人は集中できないと言われています。目線の先にある情報や物を制限し、邪魔になる可能性のあるものを出来るだけ少なくすることも、良いワークスペースには欠かせない要素です。
省スペースにする為、コンパクトなシルエットのデスクを選び、壁に寄せて配置することは決めていました。でも、収納力があればもっと良いワーキングスペースが作れるんじゃないかと思うようになってきました。
棚やサイドボードを置く余裕もないのでどうしようか迷っていたところ、DIYが得意なスタッフからアドバイスをもらったんです。
「アイアン製ブラケットとアンティークの板材を使えば、アンティーク家具と組み合わせても違和感が無い収納がつくれるんじゃない」。
今の私にとっては最適なアドバイスをもらい、すぐに材料を揃えて取り付けることにしました。揃えるモノもブラケットと板材だけなので、集めやすいのも嬉しいですよね。切ったり接着したりという加工をしなくて良いのも嬉しいポイントでした。
ブラケットを壁に取り付けるだけで、棚の準備は完了です!DIYと聞くと敬遠してしまう方も多いかと思います。ですが、壁付けの棚であれば、ブラケットと棚板だけで作れますので、最初のDIYとしてオススメです。ブラケットの種類や板材の風合いで、アンティークやヴィンテージといった風合いを好きに演出できるのも嬉しいですよね。アンティークで揃えたワークスペースに馴染まないものは置きたくない、そうお考えの方にも、自由度が広いDIYの収納作りはオススメです。
ブラケットを取り付けたら、あとは棚板を固定して終了です。今回使用した板材はヨーロッパで足場板として使われていたモノです。一つ一つの状態が異なる為、残念ながら当オンラインショップでは販売しておりません。OLD FRIEND各店では販売しておりますので、実際の風合いを一つ一つ楽しんでみてください。
アラベスク模様の 棚受けブラケット /L マットブラウンはこちら。曲線のシルエットが可愛らしい棚受けです。 キャストアイアンにアンティーク調の塗装が施されていて壁面のアクセントにぴったり。 バスルームや玄関なキッチンの収納用棚のDIYにおすすめです。 サイドテーブルやベントウッドチェアのテレワークスペース…
【まとめ】コンパクトなアンティーク空間って魅力的ですよ!
テレワークという業務形態になることで感じた、省スペースのアンティーク家具選び、いかがだったでしょうか。豪華で重厚なイメージの強いアンティーク家具ですが、探してみるとコンパクトなモノも見つかるんです。コンパクトでシンプルだからこそ、木材の魅力や特徴を活かした作りが感じられて、現代家具が多い自宅にも合わせやすいコーディネイトになりました。
急いで自宅にワークスペースを用意しなければとお悩みの方も多いかと思います。急いで揃えるあまり、満足いかない環境作りになってしまった方もいるのではないでしょうか。少しだけこだわってアンティーク家具を選ぶことで、仕事時間を好みの空間で過ごすことも可能です。実際、アンティーク家具に包まれて過ごす私の仕事時間は、とっても集中できるものになりました。
コンパクトなアンティーク家具でのテレワークスペース作り、おススメですよ!
THE GLOBE ザ・グローブ のアンティーク家具は、イギリスやベルギー、フランスなどのヨーロッパの家具が中心。カントリーの邸宅に合わせて大きいものもあれば都市部の部屋に合わせてこじんまりしたものまで、近代家具の源流である、先人たちの知恵が大いに詰まった逸品が揃っています。