アンティーク ライティングビューロー コーディネート

デスクと収納の1台2役!機能的なライティングビューローをオススメする理由

新しい生活が始まる時期に、好きな家具を考えて選ぶのって楽しいし、わくわくしますよね。ただ、スペースがあまりない所にいろいろな家具は置けないし・・・。ふと、狭い部屋なのにチェストやデスクなんて置けるのか?と疑問に思うことありませんか。

アンティーク家具 ライティングビューローが個室にコーディネートされている画像

当店でご新居の家具を探されている方にとても人気なのが、実は「ライティングビューロー」なんです。今回はそんな人気のライティングビューローについてご紹介いたします。

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書きものができるスペースと、便箋などを整理できる仕切りを兼ね備えたライティングビューロー。斜めの蓋を手前に倒すと書きものができる天板として機能します。足元にはドロワー等が備わり収納力にも優れ、その歴史は古く 17 世紀頃に登場したと言われています。パンドラの箱を開けるような喜び、ちょとした好奇心やわくわく感が…。

ライティングビューローってどんなもの?

アンティーク家具 ライティングビューローがダイニングにコーディネートされている画像

あまりご存知ない方もいらっしゃるかもしれない、ライティングビューローという家具についてご紹介します。通称ライティングビューローとは、英国アンティークの王道ともいえる機能性のある「ライティング・デスク」の一種で、本来は「手紙を書く」ためのものでした。現代でもいろんな形で作られ続けていますが、主な特徴は筆記面を開けたり閉じたりできること。そして足元には、十分収納ができるチェスト機能がついていることです。

アンティーク家具 プライベートルームにライティングビューローがコーディネートされている画像

手紙を書く習慣は、近年ほとんどなくなりました。それは何かを伝える手段だっただけでなく、自分を整理する時間や、何かに没頭する時間だったような気がします。何かを伝える方法はメールやスマホに置き換わり、街角でも寝転んでいても誰かとつながっていられるようになりましたが、ライティングビューローは、そんな大切な時間をスマートに取り戻すことができます。唯一無二のアンティーク家具との付き合いは、自分を整理したり、何かに没頭したりする最良のツールなのかもしれません。

ライティングビューローの歴史

ロールトップデスクにノートブック、バンカーズライト、メガネ

18世紀後半のイギリスでは、製紙業の発達とともに一般の人々に読み書きが定着し始めます。そうするとデスクが大幅に普及するようになります。何もなかったデスクトップには箱状の棚が付き、クロージング機能が加わり、チェストも加わって次第にビューローの原型ができてきます。人々が気軽に書物を所有できるようになると、今度はビューローの上段にブックケースが備わったものが作られていきました。

フランスのSNCF(フランス国鉄)の駅のイメージ

ビューロー(Bureau)という言葉の語源は、古いフランス語で「事務局」や「オフィス」「切符売場」などを表していました。紙を扱う場所ってイメージでしょうか。確かにライティングビューローには、卓上に紙や封書をしまう仕切りがある場合がほとんどです。まさしく「小型の私設事務所」、「セクレタリー」とも呼ばれます。書き物ができて、仕分けもできて、収納もできる家具、よくできた1台2役のとても便利な家具です。

ビューローの種類って色々ある!

ライティングビューロー

アンティーク家具 シンプルな構成のオークライティングビューローの画像

一番スタンダードな「ビューロー」が、こちらです。正面の扉が手前に倒れ、両サイドから引き出せる角材のアームで筆記面になる天板を支えるタイプ。すっきりしていてどんなインテリアにも合わせられます。収納力あるドロワー(引き出し)が2段ついていて、ライティングスペースの先には、仕分けのためのコンパートメントやピジョンホール、ペンやインクボトル、プロッターをしまった仕切り、小さな引き出しがある場合もあります。

ビューローブックケース

アンティーク家具 収納力が高いブックケース付きのライティングビューローの画像

ビューローの上に書棚がのっかり、収納力が最大級になったものです。まさしく「小さな書斎」を連想させます。上部のブックケースには、書籍をならべるのはもちろん、飾り棚として使用するのもカッコいいです。まさしく、一石二鳥、いや三鳥。空間を有効活用できる最適な家具です。狭いスペースでも使える小ぶりなものから、がっつり重厚感があり、装飾の華やかなものまで多種多様です。

サイドバイサイド

アンティーク家具 両脇に棚のあるサイドバイサイドのビューローの画像

重みのあるメダリオン状の彫刻が魅力的で、家具自体が美術品のような装いをしているこちらの家具は、ビューローのサイドに書棚が付いた、「サイド・バイ・サイド」と呼ばれる家具です。キャビネットやサイドボードのようにリビングに置いて楽しむもよいですし、ちょっと書き物をするときなどは、両サイドのガラスの扉のなかにしまってあるものが手に取りやすく、全体に施された装飾がお客様の目を楽しませてくれます。

アンティーク家具 両脇に棚のあるサイドバイサイドのビューローの画像

とても豪華な作りとなっていますが、こう見ると収納力も抜群。本も調度品もたくさんしまっておけます。

他にも・・・

「シリンダービューロー」と呼ばれ、円筒状(シリンダー)の美しい曲線をしたスライドさせる蓋をもつタイプや、キャンバス地に細長い木製スラットの覆いを上向きに開ける「ロールトップデスク」、同様のものを横にスライドさせて開ける「タンブールデスク」などなど…、ご紹介は次の機会にしたいと思います。

おススメな3つの理由

ダイニングに置いたブックケース付きビューローの画像

①なんといってもチェスト機能が一体となって、収納力抜群!

整理整頓で、かさばってしまう書類や、使用頻度の少ない小物をドロワー内に収納することができます。家具をふたつみっつ置くのと比べ場所をとらないので、西欧に比べてあまり広くない日本の住宅にもぴったりです。

②ライティング面をたたんで、お部屋のスペースを広く使える!

ライティングビューローの一番の特徴ともいえる、ライティング部の可動性。これにより卓面を本体側に傾けておくことでコンパクトになり、狭いスペースでしたらなおさら空間を有効活用できます。

③加えてデスク回りのごちゃごちゃしたところを一瞬で隠せちゃう!

領収書に請求書、電卓や携帯などのデスク回りのこまごましたものを、天板を本体側に傾けてサッと隠してしまい、部屋を整然と見せる事ができます。作業が中途でもそのままに、これでプライベートも守れます。

どうやって出したりしまったりするの?使い方説明します。

ライティングビューローの使い方 天板を支える部材を引き出している画像

ビューローにはデスクの筆記面をだす可動機構がありまが、天板を広げる前に、まずビューロー中腹の両脇に収納されている支えとなるアームを引き出します。小さなツマミが付いていますので、その金具を引っ張ってアームを引き出してください。(扉を広げると連動してアームが引き出されるタイプのものもあります。)

ライティングビューローの使い方 天板を開いている画像

ルーパーを引き出したら、デスクの筆記面・ビューローの扉となる部分を倒していき、先ほどだしたアームの上に乗っけます。これでライティングスペースのできあがりです!

多様な使い方してみよう!

ベッドサイドでライティングビューロー

プライベートルームに置いたコンパクトなライティングビューローの画像

ライティングビューローは、もはや「手紙を書く」ためだけのデスクではありません。ベットサイドに置けば、ベットサイドテーブルやドレッサーとしても使えます。就寝前に読む本を置いたり目覚まし時計や携帯の充電スペースにももってこいです。わたしにはできませんが、ちょっとした日記をつづるのも素敵です。

ダイニングに置いたブックケース付きビューローの画像

こちらは、化粧品などを広げた状態です。就寝前の肌のお手入れグッズやコスメ、アクセサリー、スタンドミラーなどを並べて、身支度用のドレッサー兼テーブルにもなります。散らかりがちな化粧道具なども、良い意味で蓋をするように、すぐにしまうことができて女性にはありがたいかもしれません。

ライティングビューローの使い方 天板を開いた画像

ノートパソコンを広げるにも十分な広さです。パソコンを使った趣味のワークやオンライン女子会なども、この小さなスペースでできちゃうのでオススメです。

リビング・ダイニングにライティングビューロー

ダイニングに置いたブックケース付きビューローの画像

ダイニングやキッチンで、家事の合間にスマホのチェックをしたり、レシピを見なくちゃいけなくなることってありますよね。そんなとき、サッとパーソナルなスペースをビューローで作ってしまいましょう。写真では、キッチンカウンターとダイニングテーブルの間にビューローをコーディネートしてあります。ちょっとひと息つくテーブルとしても有効で、ダイニングテーブルの近くであれば、ダイニングチェアを持ってきて使えるのも嬉しいですね。

ダイニングに置いたブックケース付きビューローと本の画像

煮込みなど、キッチンから目が離せない時でも紅茶を淹れながら、さっと扉を開けて調べごとをする、あるいは気になるトピックスに浸ったり、来週の食材をカートに入れたり。そんな時間の使い方もできちゃいます。

ダイニングに置いたブックケース付きビューローとPCの画像

ノートPCで、家事のあい間に保護者会の資料を作ってしまったり、学校から渡されたプリントや、買い物のレシート、領収書をひとつひとつチェックしてコンパートメントに整理する。隙間時間を有効活用するのに役立ちます。

注意したい4つのポイント。

パインのビューロー(デスク)がある風景

①設置するところはどんな場所がいい?

ライティングスペースを広げると、椅子も使いたいので思ったより奥行が必要になります。動線にかからない場所に置くようにしたい。また、ビューローブックケースなど背の高い家具は、通常のブックケースよりも重心が下がり安定感がありますが、地震などによる転倒防止の為、ストッパーなどを取り付けるなどの対策をおすすめします。

②日常使いするときのスペースはどのくらい?使う内容をチェック!

天板の広さをチェックするのも大事なポイントです。テーブルとしての機能があるライティングビューロー。純粋に書き物をしたい場合と、身支度のために化粧品や鏡を広げる場合では、必要な広さは違います。卓面のスペースもしっかりとチェックしてから選びたいですね。

③耐荷重?作業内容をチェック!

工作での使用や、筆記面に重たいものをたくさん乗せることは避けてください。天板は、ステイと呼ばれる蝶番や木のアームで支えられているだけですので、過度な荷重をかけてしまうと安定感を失う可能性や可動軸にダメージが加わる可能性があります。スペースをスッキリとさせてくれる家具は、それに合った使い方を心がけたいものですね。

④自分に合った椅子の高さを確認しよう。使いやすい椅子も用意できればなおOK。

ダイニングチェアを使いまわしたいところですが、他のシチュエーションでご利用の場合は椅子も用意しなければなりません。筆記面をたたんだ際は邪魔になってしまうこともありますので持ち運びが簡単で、サイドチェアとしてもサマになるキッチンチェアやベントウッドチェアもオススメです。

まとめ

ライティングビューローについて、いろいろご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。アンティーク家具について、あまり馴染みがなくわからないこともあると思いますが、知れば知るほど味のある家具たちです。時代背景や歴史などを感じながら、海外の映画やドラマなどにも時たま出てきます。ビューローだけにとどまらず、なんとも不思議で機能的な家具がたくさんありますので、これからどんどんご紹介していきます。どうぞお楽しみに!

THE GLOBE・OLD FRIENDオンラインショップのカテゴリー紹介

書きものができるスペースと、便箋などを整理できる仕切りを兼ね備えたライティングビューロー。斜めの蓋を手前に倒すと書きものができる天板として機能します。足元にはドロワー等が備わり収納力にも優れ、その歴史は古く 17 世紀頃に登場したと言われています。パンドラの箱を開けるような喜び、ちょとした好奇心やわくわく感が…。

アンティーク家具を買う前のチェックポイントがまとまっている記事はコチラ
これらのチェックポイントは、アンティーク家具購入前にチェックしておくポイントと共通するものです。
10のチェックポイントで、購入前の不安を解消していただける記事もありますので、参考にしてみてください。

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アンティーク家具を買う!と決めても、実は不安がいっぱい。アンティーク家具の実用性や寸法、運ぶ時にチェックしておきたいこと等、購入前の不安を解消する記事です。アンティーク家具を買う前に知っておいていただきたいチックポイントを10stepご用意しました。参考にして、ぜひ安心して楽しんでお買い物をしていただければと思います。

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