ヴィクトリアンキャビネットが主役のダイニングコーディネート

今回の記事では、ダイニングスペースをコーディネートする際に必要なアンティーク家具についてご紹介します。家族や友人とテーブルに集まって食事や会話を楽しむダイニングスペースは、こだわりをもって家具を選ぶ方が多いスペースです。こだわりがあるからこそ、ダイニングコーディネートに必要なアンティーク家具はどういったものなのか迷いがちではないでしょうか。

どんな家具を選んだらいいのかわからない。今回は、そんなお悩みを解消するコーディネートを実例とともに紹介する記事です。『ヴィクトリアン様式のアンティークパーラーキャビネット』を中心に、ダイニングテーブルやチェア、シャンデリア、チェストといった家具を選んでコーディネートしていきます。アンティーク家具の選び方にお迷いの方へ向けて、その家具を選んだ理由をご紹介していきます。

1. ヴィクトリアンアンティークキャビネットと、その魅力

アンティークパーラーキャビネットの画像

今回のダイニングコーディネートの主役はヴィクトリアン様式が美しい、このパーラーキャビネットです。収納というよりもいろいろなアイテムをディスプレイして楽しむための家具です。今回のコーディネイトはこの大型キャビネットをダイニングスペースに設置することから始まります。好きなものをキャビネットにディスプレイすることでダイニングで過ごす時間が豊かになります。 他の家具にはない、この大型キャビネット特有の装飾の多さやサイズ感は、空間全体をアンティークらしくまとめてくれます。

こんな立派なキャビネットはそうそうそう出会えません。アンティークは出会いだとよく言われますが、後先考えずに直観で選んでしまいました。胸が躍ってどうしようもなくなってしまった。出会いとはそういうものなのでしょうか。

アンティークキャビネットのペディメントの画像

魅せる収納として空間を華やかにしてくれるこのキャビネットは、装飾部分が多くアンティークらしい構造やヨーロピアンのデザインを楽しめる家具です。今回のキャビネットには繊細な飾りが随所にみられます。例えばアーチ状のガラスの上、最上部にあるブロークンペディメントと呼ばれる装飾はスワン型の繊細な彫りが特徴的です。木材を掘り出すことでつくられている複数の段差は、アンティークならではの贅沢な装飾です。

アンティークキャビネットの彫刻の画像

中央の開き戸には、植物をモチーフにした彫りが施されています。家具職人の丁寧な手仕事でなければ、このような繊細な彫刻をつくることはできません。贅沢な装飾が積み重なることで、アンティーク家具特有の華やかさがつくられていきます。

実は、アンティーク家具の値段は一見高く思われがちですが、同じような装飾を実現しようとすると 2 ~ 3 倍のお値段になってしまいます。コストパフォーマンスが良いのもアンティーク家具の魅力です。

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屋根の飾り、繊細な彫り、どれをとっても見応えのある、立派なキャビネットです。 ⇒ こちらの家具を使ったコーディネート実…

2. 豪華なキャビネットに合わせるアンティークダイニングセット

アンティークのダイニングテーブルとダイニングチェアの画像

次に、ダイニングの中央にダイニングテーブルとダイニングチェアのセットを選びます。アンティーク家具の中でもとりわけ実用的な要素が高いものです。

人が集まり食事や会話を楽しむのも、テーブルといった拠り所となる場所がなければ成り立ちません。家族がつくる食事は、きちんとテーブルで食べたほうが味わい深い物になりますよね。しかも、今回はキャビネットの迫力に負けないダイニングセットをコーディネイトしなければなりません。

アンティークのオークダイニングテーブルの画像

今回は、目を見張るような深みある色合いで、脚部のツイスト彫りがキャビネットに負けないくらい大胆なものを選びました。オーク材を使ったイギリス製のものです。天板にはオーク材特有の虎斑(とらふ)という模様が鮮やかにあらわれています。この模様は1本の木材から少量しか切り出すことができない、希少性のあるものです。

アンティークのダイニングテーブルを伸ばしているの画像

英国アンティークのダイニングテーブルには天板が伸び縮みするものが多くみられます。こちらもご多分に漏れません。上の写真は両端を引っ張って広げたところです。 天板の裏側に木のレールが走っているので、テーブルの両端を水平に引っ張るだけで伸ばすことができます。

アンティークのダイニングテーブルを伸ばしているの画像

両端を引っ張って空いたスペースには、付属する天板をつけ足します。元の幅は 1m 50cm でしたが、2m 10㎝ まで伸び、4人でいっぱいだったテーブルが 6人でもゆったりと使えるようになりました。

来客や家族が増えた際に、伸び縮みできる家具はポイントが高いですよね。天板が伸びても脚とのバランスがとれていて、全体的なシルエットが損なわれてなく、安定感があるところも嬉しいところです。

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オークの木目が美しく、大きな天板が魅力的なヨーロッパ定番の伸長式ダイニングテーブルです。 ⇒ こちらの家具を使ったコー…

アンティークのダイニングテーブルを伸ばしているの画像

つづいて、ダイニングテーブと対になるチェアをセッティングします。 重厚なテーブルとのコーディネートでは、ハイバックといわれる背もたれの高いデザインがオススメです。

ダイニングでゆったりと時間を過ごすには、背もたれに体をしっかりと預けられるチェアが適しています。背もたれが高いデザインは、ダイニングテーブルの重厚さに負けない存在感があり、テーブルとチェアのバランスは、実用的な要素だけでなくデザインにおいてもキャビネットとバランスをとってくれています。

よりよいアンティークのコーディネートでは、全体のデザインがバランスよく調和していることも大事なポイントとなります。

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3. ダイニングコーディネイトを決定づけるシャンデリア

アンティークシャンデリアの画像

どんなコーディネートでもいえることですが、照明にもこだわりたいところです。空間性を左右してしまいます。

敷居が高いと思われがちなシャンデリアですが、取り入れるのは意外と簡単だったりもします。天井に施工当初から設置されている引掛式の天井配線器具に対応したものや、一般的な口金サイズの電球がつかえるものも多くあります。明るさにおいても、6 ~ 12灯のものであれば、ダイニングスペースでの明るさを十分まかなえます。意外と簡単につかえて、劇的に空間を華やかにしてくれるシャンデリア、アンティークコーディネートにオススメです!

アンティークシャンデリアのシャンデリア球の画像

今回ご紹介しているシャンデリアは引掛ローゼット対応で、比較的流通している口金の E17シャンデリア球が使えます。上を向いたシャンデリア球独特の光の広がりは、天井にあたった光が柔らかく拡散し、ダイニング全体を優しくつつみこんでくれます。またクリスタルで屈折した光は、アンティーク家具特有の艶との相性もよく、空間をよりエレガントにしてくれます。

アンティークシャンデリアのガラスビーズの画像

アーム部分がガラスで覆われたこのシャンデリア独特のデザインは、マリア・テレサと呼ばれ、オーストリアの女帝マリア・テレサがボヘミアのガラス職人につくらせたことに由来しています。シャンデリア全体をガラスで包み込んだ煌びやかなデザインです。

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【Maria Teresa Chandelier マリア・テレサ・シャンデリア】 オーストリアの女帝マリア・テレサがボ…

4. アンティークコモードでコーディネイトを楽しむ

アンティークのコモードの画像

最後に、コーディネイトを完成させるべく、キャビネットを置いた壁側だけでなく、もう一面にもアンティーク家具を追加します。先のキャビネットが大きくインパクトがあるものなので、バランスを考えて若干小ぶりなもので決めたい!しかもテーブルや椅子の迫力に負けないものを!そこで、スタイルにはこだわらずにキャビネット同様一目ぼれしたチェストにしました。

アンティークチェストのサーペンタインの画像

アンティークチェストのサーペンタインの画像

引き出し正面や側面がわん曲し、丸みのあるアンティークらしい形状が魅力的な、ボンベという名のコモード(主に装飾に使われるフレンチスタイルの飾り箪笥を言い表します)です。表面は木目細工のようなパーケットリーが施されており職人の技術力の高さを感じさせてくれます。

ドロワー(引き出し)のハンドルやエスカッション、足の先やエッジ部にはロココ調の真鍮製 “オルモル飾り” が施されています。酸化して風合いのある真鍮製の金具は、木材の艶と相まって、アンティーク特有の魅力をつくってくれています。

しかも、三段あるドロワーの収納力には期待できます。ちらかりがちな生活を、収納力をもってスッキリとしたコーディネートにしてくれるツワモノです。クリスマスに使うテーブルセンターや普段使いするテーブルナプキン、仕舞い切れなくなったトーションやランチョンマットなどを仕舞っておくのによいかもしれません。甲板の上はさながらディスプレイ空間にもなります。

ショールームと違って実際の生活ではいろいろなものが散らばってしまいがちなのは常で、アンティークで家具を揃えたところで同じです。今回のコーディネートではほどほどの幅のあるチェストを 1つ追加しました。 キチンと収納できて、他の家具とバランスがとれるこのチェストは、今回のアンティークコーディネートの肝だったかもしれません。スッキリ生活するのにとても便利です。

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⇒ こちらの家具を使ったコーディネート実例 入荷したままの状態です。→ アンティーク家具のリペア(修復)について →…

5. アンティークのコーディネートはやっぱり全体のバランスが大事

今回はアンティーク家具を使ったダイニングスペースのコーディネート例をご紹介しました。大型のヴィクトリアンキャビネットやマリアテレサのアンティークリビルドシャンデリア、重厚なダイニングテーブルセットといった、ひとつひとつの家具だけで考えると、 取り入れるのが難しく感じるかもしれません。

取り扱いの難しそうなアンティーク家具も、機能やデザイン、サイズ感をちょっと考慮しながらコーディネートすることで、自然とできあがっていきます。よりよいアンティークコーディネートとは、言ってしまえば良質な時間を過ごすために必要な家具を揃ることです。

アンティーク家具が作られた時代と私たちが生活している現代では、生活様式こそ変化していますが、ダイニングスペースでゆったりと時間を過ごしたいという思いは変わっていません。テーブルに人が集まり、大切な時間を過ごす。空間は、アンティーク家具と調和のとれた照明で照らされ、お気に入りのアイテムが並ぶ大きなキャビネットが置かれている。 アンティーク家具ならではの空間で良質な時間を過ごしてはいかがでしょうか。

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