ヴィンテージ家具の名作!アーコールチェアの魅力

ヴィンテージ家具と聞くと、家具に詳しい人のものという印象が強く、自分の家に取り入れるのは難しいと思う方も多いのではないでしょうか。ヴィンテージ家具には「昔に作られていて使い方やメンテナンスが難しい」というイメージがあり、ちょっと敷居が高いと感じるのかもしれません。

そんなヴィンテージ家具の中でも、インテリアに取り入れやすいデザイン、そして現代でも使いやすい機能性を持った「アーコール 英国ヴィンテージ家具」、特に「アーコールチェア」の魅力をご紹介します。

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スタイリッシュなデザインと木の持つ温かみが表現された英国ミッドセンチュリーを代表する老舗家具メーカー:ERCOL(アーコール)社のヴィンテージ家具。「アーコールチェア」は、もはや、やさしく丁寧に暮らす方々にぴったりの、“ナチュラル・北欧スタイル” の家具アイコンとなっています。

「ヴィンテージ」という言葉は、元々ぶどうの出来がよい年に作られたワインを指す言葉でしたが、しだいに「古くて価値のあるもの」を表すようになっていきました。「ヴィンテージ=古くて価値のあるもの」という意味からわかるように、ヴィンテージ家具は昔に作られたけれど、残す価値のある素晴らしいデザイン・機能を持っています。

分かりにくいヴィンテージとアンティークの違いについてご紹介している記事もございます。

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混同しがちなアンティークとヴィンテージの意味を解説しながら、リプロダクトについてもご説明します。言葉の意味や違いを知ることで、理想のアンティークやヴィンテージを探す際にお役立ててください。

そんな優れたヴィンテージ家具の中でも「アーコール」は世界中で人気のある家具メーカーです。オススメする理由!ご紹介します。

アーコールの魅力「シンプルだけど奥深いデザイン」

英国ヴィンエージの名作アーコールチェアが並んだ画像

アーコール社製家具の魅力は、シンプルだけど飽きのこないデザイン性の高さが挙げられます。

アーコールの家具は、ヴィンテージでコーディネートした空間だけでなく、現代家具の多い空間にも自然と溶け込むデザイン性の高さも特徴のひとつ。どんな空間にも自然と溶け込むデザイン性の高さは、実は、木材の特徴を活かすことで生まれています。アーコールは 1920 年に英国の家具デザイナー、ルシアン・アーコラー二が創業した家具メーカーです。1920 年では先端技術であった「曲げ木」を用い、木材の曲げに強いという特徴を活かしながらクオリティの高いデザインを実現しています。また、イギリスの伝統的なウィンザースタイルのデザインを継承しながら、新たな価値を求め、現代に通用するスタイリッシュなデザインを提案していきました。

近年では、英国を代表するデザイナーのマーガレット・ハウエルが自身のブランドのショップに、ヴィンテージのアーコールチェアを展示し、再びアーコールの魅力を再認識させることになります。それに伴い、アーコール社も 2002 年からこの商品の復刻版を生産するようになりました。日本には 1964 年から高島屋百貨店が代理店として輸入が始まったそうです。意外と古くからのお付き合いなんですね。

熟練した職人がスチームされた木材を曲線に仕上げていく姿は見事であり、曲げ木で作られる細身のスッキリとしたシルエットは、空間のスタイルを問わずにどんなインテリアにも合わせやすいデザインです。

アーコールの「美しさにひそむ技術力」の高さ

ヴィンテージ アーコールチェアの曲げ木 背もたれの画像

こちらは人気のシリーズのひとつ「フープバックチェア」。

「曲げ木」とは文字通り、木材を曲げて形を作る加工技術です。アーコールは曲げ木の技術をチェアの背もたれ部分に用いることで、シンプルながらも美しく優しいデザインを生み出しました。それまでは大きな無垢材を切り抜いて作られていた背もたれ部分を、一本の木材を曲げることで形作っています。

荷重がかかる背もたれ部分は、従来のチェアでは堅牢で重厚なデザインが多く採用されていましたが、曲げ木を用いることで細く美しいラインを描けるようになりました。

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ERCOL(アーコール)社の「フープバックチェア」は、よく見ると少しづつ形は変われども、ロングセラー商品のひとつ。曲木の技術を使ったフープ(輪)のような形をした背もたれが特徴で、その形から フープバックチェア と呼ばれるように。

ヴィンテージ アーコールチェアの曲げ木 背もたれの画像

こちらが定番の「クエーカーチェア」。

一言で曲げるといっても、木材を折らずに美しく曲げるのは大変高度な技術が必要とされていました。アーコールは早い時期に製造を機械化することで、高度な曲げ木を利用した美しいチェアを作り、唯一無二の魅力として認知されることとなりました。また、フープバックチェア同様、英国の伝統的な楔や蟻継ぎを使用した技法で耐久性も兼ね備えています。デザイン性も高く、機械化により大量に同じ家具が製造されたことで、現在でも同じ種類の家具を揃えられるのもアーコール家具の特徴です。

ヴィンテージという古い家具だったとしても、現在もマイナーチェンジを繰り返し行い定番の家具として生産しています。ですので同じ種類といえど、よく見ると年代によって若干違うのも、魅力のひとつとなっています。アーコールの家具は現在も製造されていますが、製造が廃止されたデザインや、立枯病などの理由から現在では採用されていない木材もあります。エルム材(イングリッシュエルム)を使用したアーコール家具は、ヴィンテージでしか存在せず、ヴィンテージの人気が高まっている理由のひとつでもあります。

更に、アーコールからは、2020 年よりすべての木材をバットやラケットの材として使われていたアッシュ材に統一すると発表していますので、今後エルム材やビーチ材のものは手に入らなくなるので、さらに希少価値が高まっていきそうです。

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ERCOL(アーコール)社の「クエーカーチェア」は、ハイバックのフープバックが特徴。アーコールの中でもシンボリックで人気商品のひとつです。オイスターシェイプ(牡蠣型)の座面に包み込むようなボウバックのスポーク配置。

『座ぐり』が施された座面はヴィンテージでも座りやすい!

ヴィンテージ アーコールチェアの座面彫りがされた画像

ヴィンテージの家具を敷居が高いものと感じるのは、現代家具と比べて使いやすいのかどうかが気になってしまうからという方も多いのではないでしょうか。なので、アーコールチェアはデザインだけでなく、座りやすさも優れている!という点をご紹介します。上記の写真、座面が若干くぼんでいるのがお分かりでしょうか。お尻の形に合わせた「座ぐり」と呼ばれるこのくぼみ。座り心地がよく、長時間座っていても疲れないつくりになっています。

ヴィンテージ アーコールチェアの座ぐりされた座面の画像

木材で作られた座面は長時間座っていると身体が痛くなる場合があります。アーコールのチェアは、長時間の使用にも耐えられるよう、太ももとお尻の形に合わせたくぼみを施しているんです。太ももとお尻の形に座面を合わせることで、シンプルなデザインを損ねることなく座りやすさが向上しています。

身体に合わせたボウバックの背もたれが座りやすい!

ヴィンテージ アーコールチェアの背もたれ部分ボウバッグの画像

アーコールの機能的に優れた点としてもうひとつ挙げられるのが、背もたれの付け根に施されたボウバックという加工です。背もたれを成すスポークの付け根が弓(ボウ)状に配置されていることから、そう呼ばれています。先述の「座ぐり」と合わせ、身体の形に合わせた座りやすさを追求しています。

ヴィンテージ アーコールチェア 背もたれ部分ボウバッグの画像

身体を包み込むようなボウバックの曲線、実は 18 世紀頃に生まれた家具仕様で、見た目の美しさに高い機能性を備えている為、世界中で人気の家具デザインです。先人たちの知恵を見事に引き継いでいます。

コンパクトで軽さが魅力の「スティックバックチェア」

ヴィンテージ アーコールチェア スティックバックの画像

アーコールチェアといえば、軽くて持ち運びが楽なのも魅力のひとつ。この「スティックバックチェア」は、細いトップレイル(笠木)の部分が持ちやすく、簡単にテーブルから引き出すことができます。フープバックチェアのダイニング用チェアとして考案された経緯があり、最も実用的で実際もキッチンやレストランなどで使用されていたようです。1956 年にアーコール社より “All Purpose Windsor Chair”(多目的チェア)という商品名で販売されました。利便性のある、まさに多目的チェアですね。

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ERCOL(アーコール)社の「スティックバックチェア」は、直線的な背もたれのトップレイルで、テーブルから引き出しやすくなっているのが特徴です。ダイニングやビストロテーブルなどにセットしても場所も取らないまさに実用主義の椅子です。

イギリスの詩人に愛された「ゴールドスミスチェア」

ヴィンテージ アーコールチェア ゴールドスミスの画像

アーコールの「ゴールドスミスチェア」は、イギリスの 18 世紀の劇作家、オリバー・ゴールドスミスが所有していたことから命名された「ゴールドスミスチェア」のスタイルを継承したデザインとなっています。ロングスティックのシェイプが美しく、また背もたれ上部のトップレイルのデザインが特徴的です。ハイバックな背もたれは体を包み込むようにゆったりとくつろぐことができ、快適な座り心地を感じられます。

伝統的な英国アンティーク家具のゴールドスミスチェアをモチーフにしながらも、現代に通用するスタイリッシュなデザインを兼ね備えたまさに『いいとこどり』なチェアです。

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ERCOL(アーコール)社の「ゴールドスミスチェアチェア」は、体を預けられ、ハイバックで弓状に配置されたロングスティックの背もたれが特徴です。英国の稀有なチェアスタイルのゴールドスミススタイルを、現代に継承しているチェアです。

お探しのアーコールチェアが見つかるかも!

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スタイリッシュなデザインと木の持つ温かみが表現された英国ミッドセンチュリーを代表する老舗家具メーカー:ERCOL(アーコール)社のヴィンテージ家具。「アーコールチェア」は、もはや、やさしく丁寧に暮らす方々にぴったりの、“ナチュラル・北欧スタイル” の家具アイコンとなっています。

当店は英国から直接買付しています!

アーコールのヴィンテージチェアが並ぶ英国ディーラーの画像

世界で人気のヴィンテージのアーコールのチェアは、なかなか手に入りずらくなっているのも事実。イギリスのディーラーに常に商品を集めておいてもらい、定期的に買付・輸入を行っています。上記の写真は、英国のディーラーさんで撮影した写真です。アーコールのスティックバックチェアやクエーカーチェアが所せましと並べられています。

アーコールのクエーカーチェアが並ぶ画像

日本でも人気のクエーカーチェアが用意できるのも、本場英国のディーラーさんならではです。無造作に並べられていますが、美しさと機能性を両立したデザインには目を惹きつけられるものがありますよね。優れたデザイン、世界中の本物といわれるアイテムをご紹介する為、我々の目で確認した上で販売させていただいております。

英国での買付の様子や、現地のアンティーク事情をご紹介している記事もございます。

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当店でご紹介しているアンティーク・ヴィンテージ家具はヨーロッパで買い付けしています。アンティークの本場、英国の情報や買付裏話もご紹介しています。

リペア工房を併設しているので、安心してご購入いただけます。

自社工房家具職人がヴィンテージチェアをリペアしている画像

デザイン性・機能性の高いアーコールの家具も、時間がたつことで経年変化は避けられません。家具の修復は専門の家具職人でないと難しい場合が多くあります。ヴィンテージ家具をご購入する際は、購入する前にしっかりと修復しているかを確認した上でご購入いただくことをオススメします。当店は専門の工房を併設しておりますので、お使いいただく上で支障のあるグラつきや塗装剥がれを修復してお届けしています。

自社工房家具職人がヴィンテージチェアをリペアしている画像

木材で作られたチェアが経年変化すると、脚部分に歪みが生まれ、座った時にグラグラする症状が出ることが多くあります。このような症状も、脚部分を解体して組みなおすことで修復することが可能です。

当店では、遠く英国で作られた本物のヴィンテージを安心してお使いいただけるよう、修復した上でご紹介しております。

THE GLOBE・OLD FRIENDオンラインショップのリペア(修復)について

自社の家具職人がリペアを担当しております。チェアの座面が破れてしまったり、キズがついてしまったりと、アンティーク家具・ヴィンテージ家具の様々なリペアに対応いたしております。お見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。

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