北欧フィンランド・ラトビア買付後記(雑貨とヴィンテージ家具)

今回は2019年12月、10年ぶりの北欧となるフィンランドと、ラトビアでの買付の模様をご紹介します。

トータルで5日間のコンパクトな出張予定ですが、みっちりと詰まったタイトな(いつものことですが)スケジュールをこなしていくのは、バイヤーの腕の見せどころ。しばらく北欧の買付はご無沙汰でしたから、ひさびさの北欧ヴィンテージ家具や、ブランド、ディーラーさんとの出会いなど期待しながら、まずは冬のフィンランドに飛び立ちます。

THE GLOBE・OLD FRIENDオンラインショップのカテゴリー紹介

OLD FRIEND オールド フレンド で扱うヴィンテージ・北欧家具は、肩肘を張らないナチュラルな生活志向に寄り添った、ヴィンテージインテリアに最適なラインナップです。全世代が納得する温かみのある質感、洗練されたフォルムは新し生活をイメージさせます。

夜のヘルシンキ大聖堂

フィンランドの夜 ヘルシンキ大聖堂の画像

出迎えてくれたのが、街のランドマーク的存在のヘルシンキ大聖堂。19世紀の宗教建物として、ヘルシンキの中心にそびえたっています。

フィンランドの夜 ヘルシンキ元老院広場の画像

こちらはヘルシンキ元老院広場。クリスマス前とあって出店がならび、たくさんの人だかりができています。到着が昼間なら、海に面したイエローやブルーのカラフルな街並みが堪能できますが、今回はお預けとなりました。

あちこち見たいのは山々ですが、明日からの買い付けにそなえて体力温存しないと。今日はおとなしくホテルへ直行です。

1日目(12月9日):雨天からのスタート!

雨のディーラーの画像

あいにくの空模様。しかし、そうも言ってられない。これからたくさんの掘り出し物を探さなくては!

今日はヘルシンキから車で1時間ほどにあるディーラーさんで買付開始。品揃えは雑多で、1000ユーロを超えるデザイナー物からジャンキーな感じのものまでミックスされています。

FARGO WAREHOUSの画像

このゴチャっと感がたまりません。

FARGO WAREHOUSの画像

日本の住宅にも合いそうな「和モダンテイスト?」の家具も見つくろって、まずは、手頃で実用的なサイズのヴィンテージテーブルと、ヴィンテージチェアを中心に購入しました。そのほか4~5連結の珍しいチャーチチェアなどもセレクト。

VARAOSAPANKKIの画像

次にお隣にある建具屋さんへ。シンプルなドアや建具がたくさんあります。古い建具や金具、フィンランド伝統のストーブなど、初めて見るものも多くて、目移りしてしまいます。

全体的にナチュラルな商品を扱っていて、統一感があるので、何気ないドアがすごく素敵にみえます。以外に思うかもしれませんが、実はお客様からお問い合わせの多いアンティークドア。少し値が張るので残念ながらここでは購入せず。

HELSINKI SECOND HAND の画像

そして次に訪れたのは、倉庫兼店舗のアンティークショップです。雑多な感じがワクワクします。食器がみっちり陳列されていた、まるで什器かのようなカップボードや、シェルフなども購入。ちなみに床に敷いてあったカーペットも。値段もお手頃で、おもわずガッツポーズが出ました(笑)。

小物は、比較的状態の良いラインナップで、ここから人気の、ARABIA(アラビア)のヴィンテージ食器や、レアなガラス食器もゲット。ほかにも、ステキなフラワーベースや、珍しいティーポットなども一緒に購入です。

ただ、パインの幅の広いオープンカップボードは、お願いしても譲ってもらえず・・・。「あるある」ですが、オーナーのお気に入りのものは、買えないものも。

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北欧フィンランドを代表する ARABIA(アラビア)社の、どこかホッコリするヴィンテージ食器の製造は、1873年に始まりました。可愛くオシャレなヴィンテージカップ&ソーサーやプレート、ティーポットは、やさしく丁寧な暮らしを飾ってくれる陶磁器です。

2日目(12月10日):美しいデザイナーズの家具達

FASETTI の画像

窓越しにみえる美しい雪景色。お茶でもいただきたい空間。シャンデリアもガラス窓に反射して。ステキ。

今日は、ヘルシンキから北に、1時間半ほど車ですすんだ町にある、ヴィンテージ家具を扱っているお店に向かいました。ここでは、デザイナーズ家具のリプロダクション製作もおこなっています。状態のよい家具がキチンと並び、見やすい!こちらも「あるある」ですが、こういうお店は、やはりお値段が・・・、張ります。

TOROLLEY の画像

白いキャスターのトローリー。可愛いですよね。奥にみえるのは、めずらしいチークのソーイングテーブル。熟考のうえ、買いました!

 FASETTI の画像

整然と並んでいます。

お値段高めでしたが、この中にある、カイ・クリスチャンセンの NV31 ダイニングチェアのセットと、エリック・ウォルツがデザインした、ロンデルチェア、ニルス・O・モラー のエクステンションテーブル、デザイナーズ、がんばって購入しました!

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Kai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)デザイン。1956年発表のアームチェアー「NV31」です。ハーフアームと言われるアームチェア―で、体を動かしたときに邪魔にならない機能性と長時間座っても疲れにくい設計、デザインを兼ね備えています。ダイニングテーブルに合わせる際もすっきりと収納できます。

 SAVIAHO の画像

次に向かったのは、以前からお世話になっている、ファミリー経営のディーラーさん。店舗内は広くなく、こじんまりとしたスペースに、ここにも!ARABIA(アラビア)のヴィンテージ食器がもりもり、所せましとならんでいます。時間をじっくりかけて、いざ宝探し。

 SAVIAHO の画像

燃えてきます。(笑)

 SAVIAHO の画像

写真左や店内の奥に見えるのは、パッキングに欠かせない、おなじみの「チキータバナナ」のダンボール。これに積み込まれてゆらゆらと、コンテナで海上を一か月間漂って日本に到着します。「破損しないでねー!」と祈りながら・・・。

 SAVIAHO の画像

時間をかけた仕入れのあとは、ほっとティ―ブレイク。ラズベリーとブルーベリーがのった、ホイップクリームたっぷりの手作りデザートと、サクっとホロっとしたクッキー。これにクリームをのせて頂きました。

顔なじみのディーラーさんが、きちんとそこで営業してくれているのはとても心強く、そしてありがたく感じます。特に海外では。イギリスでもそうですが、あのディーラーさん廃業しちゃったんだよね、なんて話を聞くと寂しい。

 RYYSYRANNAN JOSEFIINA OY の画像

次にうかがったのは、工房兼ショールームのディーラーさん。古いバイクや自転車なども扱っています。さすがにバイクや自転車は、実際乗ることはむずかしいですが、ショップのディスプレイなどに使えば、インパクト大!です。

オーナーはここで修理を楽しみつつ販売もしています、といったような和んだ雰囲気。ほかにも安価でよい掘り出し物をたくさん見つけました。

 RYYSYRANNAN JOSEFIINA OY の画像

そろそろ夕暮れ。黄昏れ時。

 STOCKMANN の画像

ヘルシンキに戻り、北欧最大級のデパート、ストックマン百貨店を通りすぎます・・・。クリスマスイルミネーションが購買意欲をそそります。お買い物したい・・。

 STOCKMANN の画像

いや、物欲は仕入れで補うべし。

3日目(12月11日):ヘルシンキの朝から 買い付けへ

 HELSINKI の画像

薄暗がりの中、子供たちはキックボードで登校です。おしゃれです。

 HELSINKI の画像

雰囲気のあるファッションビル。

まずは初日に訪れた大型倉庫の、ヘルシンキ市内にある店舗に向かいます。こちらもショップとして、大型のお店です。あらゆるジャンルを網羅し、バイヤーに優しく、ありがたーいアンティークショップ。

 FASAANI ANTIK の画像

家具や雑貨が所狭しと、でも広くて見やすい店内。はかどります。

 FASAANI ANTIK EXTENSTION TABLEの画像

値頃感のあるチークのエクステンションテーブル。買いですね。

 FASAANI ANTIK PINEBENCH の画像

こちらは、今回買い付けたなかでもお気に入りの一点。パインベンチ。北欧ならではのナチュラルなデザインと、風合いがココロそそります。今日は、このあとラトビアへ移動しなくてはいけないので、後ろ髪をひかれる思いでお店をあとにします。

そして、初めての異国の地、いざラトビアへ!!

 RIGA ST.PETER'S CHURCH の画像

すっかり日も暮れたラトビアの首都、リガのシンボル。聖ペテロ教会。

 RIGA BLACH HEADHOUSE の画像

市庁舎広場にたたずむ、ブラックヘッドハウス。一度目にしたら忘れることの出来ないシルエットです。ライトアップが美しく際立ちます。

 RIGA BLACH HEADHOUSE の画像

ふらっと迷いこんだ路地には、きらきらしたショップのディスプレイ達が。ショーウィンドウに飾られた、キュートなマトリョーショカの数々。隣国ロシアとの深い縁を感じます。

 RIGA X'MAS TREE ' の画像

こちらは、ノルディックな雰囲気のクリスマスツリー。バルト海をはさんでいろんな文化が混ざっている国なんですね。明日、また立ち寄ることができたら、パステルカラーの美しい街並みと一緒に、このツリーをもう一度みれるのにな。

4日目(12月12日):手工芸の町 リガ郊外へ

 RIGA PINUMU PASAURE ' の画像

かごの山・山・やま。

 RIGA PINUMU PASAURE ' の画像

スタートは、リガから車で40分くらいのところにある、ご近所コミュニティで「手編みのかご」を製造している業者さんのところ。

 RIGA PINUMU PASAURE ' の画像

もりもりです。なんと、すべて手作り。職人さんの個性があらわれていそうです。

ここで作られる「かご製品」は、柳の栽培から伐採、煮沸、乾燥、編みこみまで、すべて自社でまかなっていて、とても高品質なものづくりをおこなっています。その分価格は高めですが、日本のみなさまに紹介したく、今回は、頑張って交渉!ペット用のバスケットや、お人形用のスツール、ロッキングチェアまで、バスケットの枠を超えた、さまざまなアイテムを仕入れました。

 RIGA PINUMU PASAURE ' の画像

およそ、「かご編み」などとは無縁のような体格の良いお兄さんが編んでおられます。

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ラトビアの “手編みバスケット” は家族経営の工房にて材料になる柳の栽培から塗装、編み上げまでオール手作業で行われています。ひとつひとつに味があり、暮らしの中で使うほどに愛着がわき、まさに生活の道具。バスケットだけでもたくさんの形があり、用途によってそのつど選ぶのも楽しくなってしまいます。

 RIGA TM' の画像

今度は、同じく郊外にある、リネン、ウールなどを製造している工房へ。何故かほっとする風景。

 RIGA TM ' の画像

美しい色合い。

 RIGA TM ' の画像

丁寧な感じが伝わってきます。

日本の北国(北陸や東北ですね)もそうですが、長い寒い冬をお家で過ごすエリアでは、世界共通で、こういった織物や手工芸が盛んなんでしょうね。そして作られたものには、温もりというあい通じるものがあります。

古い大型の機(はた)織りを使用した、手作りの製品を得意としていて、質の良いものですが、価格帯は手頃ではないので悩みました・・・。なので、付加価値のアピールがどうできるかを考えてから、次回の購入にしたいと思います!

 RIGA LENTA ' の画像

次は、レースやチロリアンテープを扱う卸屋さんへ向かいます。1ロールのメーター数が多くて簡単には仕入れが困難・・・。可愛いんですけどー。残念。

ロットや価格、納期など、買い付けには色々な調整が必要で、欲しいものも見送ることがいくつもの場面で出てきます。これらをクリアして、やっと日本のお客様にお届けすることができる。道のりは長いですが、お店に並ぶことを想像して、日々がんばっております。

 RIGA TINES ' の画像

そして、リガ市内に戻り、ミトンを中心にした「ウール製品」を扱うショップに。ショーウィンドウから店内をのぞくと、小さなミトンのオーナメントがたくさぶら下がっています。いろんな柄で、かわいい!

 RIGA TINES ' の画像

王道の、ノルディック柄のミトンと靴下が、びっしりと。

 RIGA TINES ' の画像

カラフルなニット帽も、たくさん。でも、いま買うと、シーズンをはずしてしまうので、次のタイミングを待つことにします。

 RIGA TINES ' の画像

明日はいよいよ、最終日。リガの夜は、更けてゆきます。

5日目(12月13日):いよいよ最終日 羊毛からあったか織物へ

 LIMBAZU TINE ' の画像

今日は朝一で、ラトビア中部の村にある、ウール、リネンの紡績メーカーを訪問。白壁の外壁も味わい深く。ここは、大型のジャガード織機や、染色専用の部屋をも備えています。

 RIGA TINES ' の画像

ニュージーランド産と、現地ラトビア産の羊毛を織り交ぜて・・・。何か違う物体にみえますね(笑)。

 RIGA TINES ' の画像

これが、毛糸になっていきます。

 RIGA TINES ' の画像

糸巻(ボビン)の山。これも、ほしい!

 RIGA TINES ' の画像

ここでは、美しいチェック柄が、大きな機械を使って、手織りで織られていきます。こちらでは、敷物とブランケットを購入です。

このあとは、今後の商品企画も兼ね、陶器のメーカーや、リネンを扱う初めての業者さんをまわり、5日間の濃密な買付けを終了いたしました。

久しぶりの北欧買付けということで、フィンランドの最新ヴィンテージの家具事情や、ラトビアという国にふれて感じた、手仕事の温かさなど、たくさんの新たな魅力を発見することができました。

次の仕入れが見通せない今ですが、なんど訪れても、いつも新しい出会い(人も、もちろん数々の愛すべきヴィンテージ家具や雑貨たちも)が、こころを満たしてくれる、そんな買い付けをまた近いうちに!できたらと思います。そしてまた、たくさんの商品を皆様にお届けしますので待っていてくださいね。

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