英国アンティークマーケットの風景

2019年 イギリス アンティーク買い付け日記

今回は2019年7月にイギリスで買い付けした模様をご紹介します。

THE GLOBEやOLD FRIENDの店舗や、オンラインショップに並ぶアンティーク家具はヨーロッパで買い付けしています。毎年、イギリスやベルギー、北欧といったヨーロッパに行って、いろいろなアイテムを探しているわけです。日本国内では見つからない貴重なアンティークに出会える、とても大事なお仕事です。ヨーロッパへ出張って聞くとオシャレなお仕事、というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、連日の移動と買い付けは、最後には体力がモノを言います。ディーラーさんとの交渉も、体力が残っていないと頭がまわりませんからね。

移動込みで11日間、10都市を回る長旅となった今回の買い付けは、予想を超えていろいろなアンティークを見つけられた最高のものになりました。こちらの記事では、イギリス10都市で出会った素晴らしいアンティークや、イギリスの美しい風景をご紹介していきます。

イギリスの教会、時計台の画像

早速、イギリスらしい曇り空が出迎えてくれました。イギリスの悪い所として挙げられやすい曇り空ですが、古い建物と合わさると美しく感じます。レンガ造りの時計台とランプがイギリスに来たことを実感させてくれます。

イングリッシュガーデンと可愛らしいアーチとランプの画像

イギリスに着いた初日はホテルへ直行です。イングリッシュガーデンが可愛らしいホテルでこれからの買い付けプランを打ち合わせします。8日間続く買い付けの旅でいろいろなアンティークに出会えることを願って頑張ります!

1:アンティークマーケットは目利きが大事!

ケンプトンパークのアンティークマーケットの画像 物色する様子

記念すべき1日目はケンプトンパークのアンティークマーケットで買い付けです。イギリスではいろいろな場所でアンティークの買い付けができますが、アンティークに特化した青空市は一般の方も購入できる開かれたスポットです。アンティークマーケットでは、アンティーク以外にもちょっと古い雑貨や日用品が所狭しと並べられています。専門的なアンティークセンターではないので、ガレージセール的なアイテムもたくさんあるんです。

雑多に並べられたアイテムの中から、価値のあるアンティークを見つけるのがバイヤーの腕の見せ所です。買い付けですので、値段のつかないアイテムは買えませんし、アンティーク業界のプロと交渉するのとは違う緊張感を持ってマーケットを回っていきます。

ケンプトンパークのアンティークマーケットの画像 メイン通路

ケンプトンパークのアンティークマーケットの画像 簡易テーブル上の雑多なアンティーク雑貨

所狭しと並んだアイテム、この中から 1 つ 1 つ慎重に素敵なアンティークを探していきます。バンブーレッグのネストテーブルやハンドペイントされたサロンチェア、色褪せしたランプシェード、どれも上品でかわいらしく想定以上の出会いがありました!

テーブルに並んだたくさんのアイテムから、これだ!というアンティークを見つけたときはとてもうれしくなります。間違ったものは買えないという緊張感もありますが、たくさん並んだ中からお目当てのアンティークを見つけるのは、まるで宝探しのようです。

アンティークマーケットの画像 ヴィンテージダイニングチェア4脚

中には可愛らしいヴィンテージのダイニングチェアを4脚、揃えて買い付けできました。座面や背もたれの状態もよく、普段使いしやすいアイテムも見つけられてちょっと安心です。

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赤い座面が目を惹くアートデコチェア /Aはこちら。《こちらの家具を紹介しているトピックス》◆『2019年 イギリス アンティーク買い付け日記』編《関連トピックス》◆『リラックスタイムを演出。ヴィンテージ家具のダイニングコーディネート』編◆『北欧スタイル ヴィンテージ家具のコーディネイト』編…

アンティークマーケットの画像 ピッキングトラックの中

こちらが本日の買い付け品。大型のアンティークの建材からバナナの箱に入れられた雑貨たちまで、トラックに雑然と詰め込まれていきます。新しいアンティークの出会いと同時に、新しいディーラーさんとの出会いもあったりと、今後につながるよい機会になりました。初日から全力の宝探しで、幸先の良い出会いもありました。気持ちよい疲れで次の都市、ヘムズウェルに向かいます!

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オーク チャーチスタンドはこちら。 扉が左開きのチャーチスタンドです。置くと対になる右開きのチャーチスタンドもあります。 《こちらの家具を紹介しているトピックス》◆『2019年 イギリス アンティーク買い付け日記』編 → 「その他 アンティーク家具」の一覧はこちら…

ヘムズウェルへ向かう道すがらのリンカン大聖堂の画像

イギリスらしい赤い電話ボックスの画像

雰囲気のよいリンカンの街並み

買い付けにつきものの長距離移動、イギリスの美しい風景を眺めながらだと気持ちがよいものです。お城や教会があったり、イギリスならではの赤い電話ボックスがあったりと、ついつい写真に納めてしまいます。

2:2 日目はアンティークディーラーさんでの買い付け

アンティークステンドグラスやアンティークドアが並ぶ画像

2日目はアンティーク専門のディーラーさんで買い付けスタートです!まずはステンドグラスを拝見させてもらいました。細かな装飾をチェックしながら、日本のお客様に喜んでいただけるのか判断します。使われているガラスや木材、デザインから、つくられた年代、状態を確認して、価値があるアイテムなのかを判断していかなければいけません。知識と判断力を発揮する、バイヤーの腕の見せ所です!

アンティークステンドグラスをチェックしている画像

こちらは大型のステンドグラスがはめられたアンティークドア。レアものです。きれいにクリーニングしてお客様にお披露目するのが楽しみでしょうがありません。

アンティークチェアが並ぶ画像

アンティークテーブルが並ぶ画像

こちらのディーラーさんでは、ステンドグラスを買い付けることが多いのですが、アンティーク家具も豊富に拝見させてもらいました。日本でも人気の高いアーコール社製のヴィンテージ家具もたくさん並んでおり、バイヤーがセレクトに困るぐらいの充実ぶりです。

アーコール社のクエーカーチェアが並ぶ画像

アーコール社製のクエーカーチェアがこんなにたくさん並んでいる、なんとも魅力的なお部屋に到着。日本でも大人気のチェアですが、イギリスでももちろん人気のあるアイテムです。ディーラーさんの倉庫では、このように無造作に並べられていることが多く見られます。在庫として大量に並べられていても、デザインやシルエットが美しいと目を惹きつけられますよね。

アーコール社のソファの画像

今回は、数あるアーコール社製のアイテムの中から、こちらのソファを買い付けました。スタジオカウチというモデルで、フレームの状態もよく、一目で惹かれてしまいました。クエーカーチェアの背もたれデザインと似たフォルムの肘置きが、モダンかつシンプルで、唯一無二の魅力をつくり出しています。スタジオカウチはイギリスでも数が少なくなっており、お値段も高騰しているのだとか。こちらも木部や座面の座り心地をチェックしてからお披露目いたします。楽しみにしていてくださいね!

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英国【ERCOL アーコール】3Pソファ・スタジオカウチはこちら。3人掛ソファにも、ごろっと横になってくつろぐカウチにも使える優れモノ。落ち着いたファブリックの雰囲気が和のスタイルにも合いそうです。【ERCOL アーコール】1920年、ERCOL(アーコール)社はルシアン・アーコラー二によって設立され、現…

アンティークドア、雑貨が並ぶ画像

こちらは2件目にお邪魔したディーラーさんの倉庫です。 マリア・テレザのシャンデリアやジョウロなどのブリキアイテム、朽ちかけたドアだけでなく、建物からもアンティークの雰囲気を感じさせてくれます。

アンティークのバケツやジョウロ、ガーデンアイテムが並ぶ画像

ガーデンアイテムが可愛らしくディスプレイされていて、とても魅力的な空間になっていました。このような魅力的な空間つくりは、帰国後に日本のスタッフと共有するようにしています。このように、ディーラーさんの倉庫では、ひとつひとつのアイテムだけでなく、ディスプレイ方法のコツも持ち帰らせてもらってるんです。お店つくりの参考になりますし、アイテムの知識を深めるのにも役立っています。

3:マンチェスターでアンティーク家具を楽しむ

マンチェスターの風景画像

3日目もイギリスらしい曇り空でスタートです!レンガ造りの街並みがイギリスらしい雰囲気をつくっています。これから訪問するマンチェスターは、イギリスの中でも古い歴史を持つ都市です。長い歴史を持つだけに、アンティークショップやアンティークマーケット、ディーラーさんが多く集まる都市でもあります。お付き合いの長いディーラーさんを訪問して、たくさんのアンティーク家具を拝見させてもらいました!

アンティークサイドボードが並ぶ画像

アンティークならではの木材の艶が美しい、サイドボードやカップボード、ローブがズラリと並んでいます。

チェスターフィールドソファが並ぶ画像

イギリスらしく、迫力あるチェスターフィールドソファもたくさん拝見させてもらいました。これだけ大量に並んでいると見慣れてしまいがちですが、ひとつひとつが大切につくられた価値のある家具です。

買い付けするアイテムを選ぶときのポイントは、自分自身が魅力的だと思うアンティークを選ぶことだと思っています。どうしても高額になりがちなアンティーク家具は、お客様にとって購入するかどうかを悩む商品です。だからこそ、買い付け時に直観的に魅力を感じるかどうかを大事にして、買い付けするようにしています。自分自身が魅力を感じたからこそ、心の底からお客様に紹介できると考えるからです。

イギリスアンティークのデスク画像

こちらは、引き出し表面の湾曲した加工や、革張りのレザートップの天板が魅力の両袖デスク。アールがかかった引き出しはアンティークならではの贅沢な加工です。真鍮の取っ手も、デスクがつくられた当時のオリジナルのもので大変貴重なことがわかります。

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ウォルナットデスクはこちら。レザーの色とライニングが大人のイメージを醸し出しています。※入荷したままの状態です。→ アンティーク家具のリペア(修復)につきましてはこちら《こちらの家具を紹介しているトピックス》◆『2019年 イギリス アンティーク買い付け日記』編 《購…

このアンティーク家具ひとつだけとっても語りつくせないほどですが、このような貴重なアイテムがたくさんあって、選ぶのに相当な神経をつかいます。バイヤーにとっては嬉しい悲鳴というんでしょうね。

リペア工房の画像

こちらのディーラーさんにはアンティークをリペアするための工房も併設されていました。先ほどのエレガントなデスクも、こちらの工房でリペアされたとのことで、状態のよさから職人さんの丁寧な仕事ぶりを感じます。

お邪魔した時には、立派なバルボスレッグのテーブルをリペアしている最中でした。バルボスレッグは英国伝統の装飾様式で、こちらの写真のような大ぶりな装飾のある家具は、存在感たっぷりで華やかな雰囲気を演出してくれます。本場イギリスのリペア職人さんの仕事ぶりを見学させてもらって、ちょっと疲れていたスタッフも癒しの時間を過ごさせてもらいました。

当社でもリペア工房があり、買い付けしたアンティークやヴィンテージ家具をしっかりリペアして販売しています。イギリスアンティーク家具は、そのつくり方や装飾部位のリペア方法にたくさんの知識が必要です。見学させてもらった職人さんの手さばきが見事すぎて、リペア工房のスタッフも連れてきたくなっちゃいます。

4:イギリスならではのアンティークフェアへ!

アンティークフェアの開催風景の画像

4日目はギルフォードで開催されていたアンティークフェアで買い付け開始です。通常の買い付け旅行では、一般の方も参加されるアンティークフェアを訪れることは多くありません。出品される商品が売主さん次第の為、安定して価値のあるアンティークが見つけられないからです。

今回は、移動の経路で開催されていたことと、建築資材を多く扱っているという、ちょっと珍しいアンティークフェアだった為に、急遽参加することに!結果的に、イギリス伝統の「古いものほど大事にする」という文化を強く感じられる、収穫の多いフェアでした。

日用品が並ぶアンティークフェアの画像

雑多なアイテムが並ぶアンティークフェアの画像

“サルベージ” と呼ばれる「救いだされたモノ」が山積みになった会場では、地元イギリスのリサイクルショップ的な雰囲気が漂っていました。雑多に積まれた日用品から見つけたアンティークのウッドスタンプやお皿等、ちょっと変わったアイテムを買い付けられたフェアでした。

5:アンティークの街 RYE(ライ)で癒される

イギリスアンティークが整然と並ぶ画像

整然と並べられたアンティーク家具が綺麗なこちらは、アンティークのチェアやデスクまで広く扱っているディーラーさんの倉庫風景です。使っている場面が想像できるようにディスプレイされていると、買い付けの判断もしやすくて、正直助かります!

アンティークのパブグッヅが並ぶ画像

こちらもいつもお世話になっているディーラーさんなのですが、訪問した時期がいつもより早く、他社さんの買い付けよりも優先して買い付けることができました!大きな声では言えませんが、とても豊富な在庫から選ぶことができた為、みんなのテンションも上がり気味です。パブテーブルやチェアといったパブグッズが多いのもイギリスならではでした。日本でもパブグッズは人気が高く、小振りなサイズが多いので限られたスペースにオススメのアンティークです。

アンティークチェアが山のように積まれた画像

チェアの在庫量が豊富なディーラーさんだけあって、迫力あるチェアの山を眺めながらの商談です。ベントウッドチェアは 1910 年代のアンティークを 70 点ほど買い付けました。山のように積んでありますが、雑に扱われているワケではなく、とても質のよいチェアが揃っていました。珍しいエンボス(ベントウッドチェア特有の座面の装飾)がたくさんあり、もっとたくさん買い付けたくなったのを覚えています。

アンティークの街RYE(ライ)の画像

こちらの写真は「アンティークの街」として有名なライ(RYE)の街並みです。イギリス南東部、ロンドンから2時間の距離にある、中世の美しい街並みが残るライでは、数多くあるアンティークショップで飛び込み買い付けにチャレンジしました。普段であれば、アンティークショップで直接買い付けることはしないのですが、アンティークの街だからこそ出会える一期一会に期待してのチャレンジ!決して、アンティーク好きのスタッフがライの街並みを観光したくて行ったワケではありませんよ(汗)。

アンティークの街RYE(ライ)のアンティークショップ画像

街中に数多くあるアンティークショップは、店構えもイギリスぽい雰囲気を漂わせています。控え目な装飾と、セリフ体のアンティークの文字が、ちょっと野暮ったいけど可愛らしくてイギリスぽいですよね。

アンティークの街RYE(ライ)の画像

アンティークの街RYE(ライ)のアンティークショップ画像

石で敷き詰められた坂道を歩きながら、いくつかのアンティークショップをお邪魔していきます。ミラーやカゴのディスプレイが印象的で、ディスプレイの参考事例としてすこしだけ撮影させてもらいました。

アンティークの街RYE(ライ)のアンティークショップ画像

こちらはライのシンボルでもあるセント・メアリー教会の時計塔から眺めた風景です。イギリス最古の時計があったりと、中世やアンティークの雰囲気を感じるのにピッタリの場所なので、観光旅行にオススメですよ。買い付け旅行も半ばになり、疲れもピークになってきましたので、素晴らしい風景でリフレッシュです!

6:まだまだ続くよ、アンティーク買い付けの旅

イギリスの海と釣りをする紳士の画像

6日目はイギリス南端の海沿いの街、へースティングへ移動して買い付け続行です。イギリスには珍しく、晴れた海岸線が綺麗ですね。紳士の国だからなのでしょうか、釣りを楽しんでいるおじさんがスーツできめているのがイギリスぽいですよね。

へースティングでお邪魔したディーラーさんは、古くからお世話になっており、当社の買い付けの方向性を熟知してくれている貴重なディーラーさんです。海外のディーラーさんとのお付き合いでは、自分達の買い付け方針を伝えておき、事前に方針に合わせた品揃えを用意してもらうことが多くあります。お付き合いが長いディーラーさんは、それだけ私たちの考え方を知ってくれているので、買い付けできるアンティークも多くなる傾向があります。

巷では、ディーラーさんを信用して、中身を精査せずにコンテナー 2 本分を発注するという話も聞いたことがありますが、商取引としてはちょっと怖く感じてしまいます。当社では、時間や手間はかかりますが、直接商品を見せてもらいながらの買い付けを大事にしています。

コンテナーから出されたアンティーク家具の画像

先ほどの話ではないですが、買い付けするからには1点ずつキチンと見極めるのが大事です。アンティーク家具をコンテナーから出してもらい、材質や傷をきちんとチェックします。チェストやサイドボード、ドローリーフテーブル、キャビネット等、たくさん買い付けることができました。

装飾が施されたウォールナットのアンティーク家具画像

繊細な装飾が施されたウォールナットでつくられたアンティーク家具は、日本でもたいへんな人気があります。こちらの中からもテーブルやチェアといった、生活に取り入れやすいアンティーク家具をゲットです!写真を見ておわかりとは思いますが、きちんとリペアされた状態のアンティークが多く、日本のお客様にも喜んでいただけそうで何よりでした。仕事としての買い付けではありますが、アンティーク好きの人間として、質のよいアンティークとの出会いは何よりうれしいものです。

オークのアンティークカップボード画像

質のよいアンティークの中から選んだ、こちらのカップボードもとても魅力的でした。オークの木目が美しく、開き戸部分にトラフ(虎斑)がハッキリと出ている貴重なアンティークです。年輪のすじがトラ模様のような木目は、高級木材のオークでこそ楽しめます。こんな素敵で貴重なアンティークと出会えるなんて、仕事とはいえ興奮してしまいます。ディーラーさんもオススメの一品とのことで、迷いなく買い付けた、自慢のカップボードです。

7:フレンチアンティーク、ワシリーチェアとの出会い

白塗装やブロカント風シャビーのフレンチアンティーク画像

フレンチアンティークの画像

フレンチアンティークの買い付けではじまった7日目も、アンティークとのうれしい出会いがたくさんありました。映画のワンシーンのような空間が広がっていて、フレンチらしさ溢れる可愛い雰囲気を感じながらの買い付けは、とても幸せな時間でした。白色の塗装を基調とした清楚なイメージの家具、ブロカント風のシャビーな家具は日本でもたいへんな人気です。

マーブルトップのチェスト

こちらのディーラーさんでは、流麗な装飾に、シャビーシックな塗装が魅力的なマーブルトップのチェストを選びました。真鍮製の取っ手の酸化した風合いは、シャビーシックな雰囲気をより高めてくれています。ガーリーな雰囲気で日本でも人気の高いフレンチアンティークは、一点取り入れるだけでも存在感があり、お部屋の雰囲気を変えてくれます。買い付けた白塗装のシャビーなチェストも、フレンチテイストの王道といえるアンティーク家具です。

その他にも、エクステンションテーブルやフレンチテイストの雑貨を買い付けることができて、お店のフレンチアンティークコーナーが充実させられそうです。

革張りのワシリーチェアの画像

7日目の次の訪問先、イギリス南部最大の観光地ブライトンでも素敵な出会いがありました。スチールパイプをつかったチェアの元祖でもある、ワシリーチェアを買い付けることができたんです。バウハウスの1期生、教授としても有名なドイツデザイン界の巨匠マルセル・ブロイヤーがデザインしたチェアです。ワシリーチェア誕生後に、ル・コルビジェやミース・ファン・デル・ローエといった大物デザイナーがスチールパイプをつかいはじめたことを考えれば、世界的に革新性のある傑作といえます。背もたれや座面の革の状態もよく、日本のお客様にも喜んでいただけるアンティークとの出会いで、バイヤーも興奮していました。

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ドイツ【Bauhaus バウハウス】ワシリーチェアはこちら。《こちらの家具を紹介しているトピックス》◆『2019年 イギリス アンティーク買い付け日記』編《関連トピックス》◆『リラックスタイムを演出。ヴィンテージ家具のダイニングコーディネート』編◆『北欧スタイル ヴィンテージ家具のコーディネイト』編…

ブライトンのアンティークショップ画像

アンティークウッドパネルの画像

ブライトンでは、その他にもフォールディングスツールやアンティークのウッドパネルといった珍しいアイテムをゲットしました!街中のアンティークショップにもお邪魔させもらい、市場調査も兼ねた目の保養も大事なお仕事です(汗)。

アンティークショップというと、どうしても高価な商品ばかりというイメージがあるかもしれません。でも、ヨーロッパのアンティークショップに行って驚かされるのは価格の幅です。本場ヨーロッパでは普段使いのアイテムがそのままアンティークになったような、フランクな商品も多くみられます。買い付けとなれば厳選してアイテムを選びますが、観光旅行で楽しむ際には、気軽にアンティークショップに行ってみるのもオススメです。想像していたよりも、お手頃な価格でお気に入りのアンティークが見つかるかもしれませんよ。

8:アーディングリーアンティークフェアとイングランドパブの幸せな時間

アーディングリーアンティークフェアの画像01

長い買い付け旅行で貯まった疲れも、素敵な出会いで吹き飛んで、最終日の買い付けへ出発です!最終日に訪れたのは、イギリス南部では最大規模のアーディングリーアンティークフェアで、1 日では回り切れないほどの開催規模でした。

アーディングリーアンティークフェアの画像02

ショーグランドという牧場のような広大な場所で開催されており、見渡す限りアンティークが広がった風景は圧巻です。たくさんのブースやテントが広がっていて、売主さんごと品揃えに個性がみえるのも楽しく感じます。

ブルーグレイにペイントされた大型のアンティークシェルフの画像

こちらのブルーグレイにペイントされた大型のシェルフは、ショップなどの業者様への提案向けに購入しました。事業主さんが、個人でこのような大型家具を海外から輸入するのは困難な場合が多いかと思います。買い付けの際には、日本のお客様の需要や、購入難易度の高低を見越して、家具ごとの価値を見極めていきます。

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壁一面の飾り棚!インパクトあり シャビーにペイントされた オープンカップボードはこちら。シャビーな空間に最適な大型のカップボードです。幅2575mm、高さ2300mmとかなり大きめ。大容量な収納としても使えますし、店舗什器にしても素敵な一台。何をどうやって仕舞おうか、あれこれ考えるのも楽しくなるような食器棚です。装飾はシンプル…

イギリスのパブの画像

買い付け旅行最終日の夜は、お疲れ様会も兼ねてイングランドパブで乾杯しました。バーカウンターやハイスツール、パブテーブルが黒で統一された素敵なパブ、最後にゆったりした時間をすごすのもいいものです。

パブで時間を過ごしていると、アンティーク好きなスタッフばかりなので、どうしてもパブグッズに目が行ってしまいます。イギリスらしいどっしりとしたシルエットのバーカウンターや、繊細なエンボスが魅力的なベントウッドチェア。最後の夜は、予定を超えて買い付けができた充実感と、素敵なアンティークに囲まれた幸せな時間を過ごしました。

9:8日間でイギリス11都市を回る買い付け旅行

これまでお付き合いのあったディーラーさんや3つのアンティークフェア以外にも、ライや地方にある小さな街でたくさんのアンティーク家具を買い付けることができた充実した買い付け旅行でした。

8 日間で買い付けたアイテムは900点以上と、40フィートのコンテナ3本分の買い付けとなりました。2カ月後に日本に着き、しっかりとリペアしてからのお披露目となりますので、ぜひ楽しみにしてください。
今回の買い付けでセレクトしたアイテムはこちらでご紹介しております。

THE GLOBE・OLD FRIENDオンラインショップのカテゴリー紹介

THE GLOBE ザ・グローブ のアンティーク家具は、イギリスやベルギー、フランスなどのヨーロッパの家具が中心。カントリーの邸宅に合わせて大きいものもあれば都市部の部屋に合わせてこじんまりしたものまで、近代家具の源流である、先人たちの知恵が大いに詰まった逸品が揃っています。

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温かみのある“木”という素材を最大限に引き出し、洗練されたフォルムの中にも
自然で素朴な質感を備えた北欧家具や英国ヴィンテージ家具。
出自もさることながら、全世代的に愛され続け、新しくレトロなライフスタイルをご提案します。

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