≪ アンティーク家具のお手入れ方法 ≫
設置場所について
木材は気温や湿度の影響を受け、収縮を繰り返します。 そのため、直射日光や湿気の多い場所、乾燥しやすいエアコンや暖房器具の付近では割れや反り、継ぎ目が痛む原因となりますのでお避けください。 乾燥しやすい冬場は、加湿器の設置もおすすめです。 また、水平でない場所でのご使用も、木の特性上ゆがみや傷みが出てきてしまいますのでご注意ください。
ただ、以上のことに気をつけていても、アンティーク家具の特性上ある程度の変化は起こることがございます。 経年による多少の変化もまたアンティークの良さですので、味わいのひとつとして末永くお楽しみいただければ幸いです。
普段のご使用について
◆ 熱いものや濡れたものが直接触れないように
アンティーク家具の多くは、着色剤の上に天然素材のシェラックニスが塗られています。 このニスは、現代の石油系合成樹脂塗料と比べて水分や熱に弱く、濡れたものや熱いものに長時間触れると白く変色することがあります。 すぐに拭き取れば基本的には大丈夫ですが、テーブルなどの場合はコースターやランチョンマット、テーブルクロスをご使用ください。
◆ 普段は乾拭き
アルコールや水拭きは避け、普段はやわらかい乾いた布でこまめに乾拭きしましょう。 汚れがついた場合は、固く絞った布で軽く拭き、必ず乾拭きもしてください。
数ヶ月に1度のメンテナンス
お使いいただくうちにくすんできたり、小さな傷ができることもあります。 数ヶ月~半年に一度、特に季節の変わり目にはワックスがけをしていただくと、耐久性・耐候性を保ち、表面の艶も戻るので、多少の傷は目立たなくなります。
ワックスのかけ方
<用意するもの>
・アンティーク家具用のワックス
・綿布 2,3枚 (塗り広げる布と磨く布とで何枚かあると便利です。)
・家具用ブラシ
1. ワックスを布に取り、全体に塗り広げます。均一になるようによくのばすのがポイント。
2. 15~20分程度そのまま乾かします。手で触れてもべたつかない程度まで乾かしましょう。
3. 綺麗な綿布で、木目に沿って磨いていきます。彫刻部分や溝など、細かいところは家具用ブラシを使います。
4. 2,3の作業を乾かしながら数回繰り返すと、より艶が出て綺麗に仕上がります。