≪ アンティーク家具、ヴィンテージ家具のリペア(修復)について ≫

THE GLOBE・OLD FRIENDでは 修理内容をカスタマイズできます。 「立て付けだけ直っていれば表面はアンティークそのままの雰囲気を楽しみたい」、「塗装もしっかりして新品同様に仕上げてほしい」というように、アンティークを楽しむスタイルには個性があります。 そんなご要望に可能な限りお応えできるよう、専門の職人たちがアンティーク家具のリペア作業をしています。
基本的な修理はご購入金額に含まれています

販売しているアンティーク商品のほとんどは買付けたままの状態で展示しております。 ご購入が決定次第、お客様のご希望に沿ったメンテナンスを施してからお届けしております。 商品の状態などにもよりますが、基本的に立て付けなどの現状の回復、商品が本来あった形への修理は無償(商品代金内)で行っており、新しく何か機能を追加したり変更するような作業は有償となります。
リペアの種類について
◆立て付けを直す

椅子やテーブル等、家具のぐらつきをなくします。解体できるところはすべて一度バラしてから、接着・組み立てし直すことで歪みを解消。しっかりとした立て付けへとお直しします。
◆引出し等可動部の調整

長く使われることで出し入れしづらくなった引出し、開閉しにくくなったドロー・リーフ・テーブルの可動部など、動きの悪くなっている部分や動きすぎてしまう部分を調整しスムーズにご使用いただけるようにします。
◆表面クリーニング・小キズ直し

表面をクリーニングし、綺麗に仕上げ直します。ご希望に合わせて、全体にワックス掛けをして納品いたします。ちょっとした擦り跡、小さなキズは目立たなくできます。 状態によっては有料となりますが、例えばテーブル天板に見られる輪染み(コップについた水滴などでできる円形の跡)もある程度まで綺麗にできます。もちろん経年の雰囲気を残したままでのお渡しも可能です。
◆防水加工
例えば、飲食系の店舗で利用するためテーブル天板に防水処理を施したい場合など、ウレタンやラッカーを用いた塗装を施すことも可能です。ただし、この塗装は合成素材を利用するため、ツヤが強く出てしまいアンティークらしさがかなり損なわれます。詳しくは下記、表面の仕上がりについての項目もご参照ください。
◆家具の色を変える

全く違う色、特に薄い色に変えたい場合は、一度剥離して塗装をし直しますので別途お見積もりとなり、納品までお時間を頂戴しております。 塗装作業は少しずつ色を付けては乾かし磨くという作業を繰り返すため、どうしてもお時間がかかります。ただその分、しっかりと磨かれた表面にはアンティークらしい独特の艶があり、長く楽しむことができます。
◆椅子の座面を張り替える

座面の表面の生地を新しいものに張り替えます。トップカバーを張り替えることで新鮮な印象をあたえます。また、生地の張替えに加え、クッション材の交換、座面を支えるベルトの交換といったリペアを行うことで、弾力性の高い座面によみがえらせることができます。施工代+生地代を頂戴いたします。お持ち込み生地でもお張り替えいたしますが、椅子により必要な生地の大きさが異なりますので、まずはお問合せください。
◆扉にカギをつける

カギ穴が元からあるのに、肝心のカギがない場合は無料でご用意いたします。(カギ穴金具の状態によっては、金具ごと有料にてお取り替えとなる場合もございます。)カギ穴のない箇所に新たに付け足したい場合は有料となります。 また、取手のない扉でカギが取手替わりになっているものがありますが、経年により摩耗し開けにくくなります。扉にボールキャッチをつけることで開閉によるカギの摩耗を軽減し、長くお使いいただける形にもできます。
◆足りない棚板や取手をつける

取付け箇所や部品があるのに、棚板や取手が欠けている場合は商品代金内での施工もできます。ただし、付け足す金具や板材によっては材料費が有料となる場合もございます。 また、例えば棚板を木板ではなくガラスへ変更することも、別途お見積もりにはなりますが可能です。
◆テーブルや椅子の脚をカットする
お手持ちのテーブルに合わせてご購入される椅子の脚を短くしたい、などご希望があればぜひお伝えください。有料にはなりますが、ご自宅の家具と合わせてきちんとお使いいただけるようお直しさせていただきます(※脚の構造・デザインによっては、ご希望の長さでのカットがお受けできない場合もございます。あらかじめお問い合わせいただけますようお願いいたします)。なお、販売時に脚の長さに差があり元からぐらつくなどの場合は、商品代金内にてお直しいたします。
この他にも、お客様のご希望に合わせて様々な修理をご提案させていただきます。 まずはどうぞお気軽にご相談ください!
表面の仕上げについて

アンティーク家具の多くは、無垢の木の表面に着色剤やニスなどが塗布してあります。 塗料にもよりますが、防虫防塵や木目をより美しく見せる効果などもあります。 相応の塗装をすることで多少の傷にも強くなり、より永くお使いいただけるようになります。
◆ 着色剤

ほとんどの木材は色の薄いクリーム色。アンティーク家具の場合、基本的に無垢の木に着色剤が塗られており、その上からフレンチポリッシュなどの仕上げ塗装がされています。 当店では、まずクリーニングをして古くなったワックスやオイル等を綺麗に落とした後、ご希望に合わせた色付けを施します。
◆オイル仕上げ

北欧ヴィンテージ家具に多いオイル仕上げは表面に膜を作らず、木にオイルが浸透し硬化することで家具を保護します。(オイルに薄く色がついているものもあります。)木そのものの風合いを大事にしたい場合に、この仕上げがオススメです。 木の呼吸を妨げないので、使い込むほどに独自の風合いが出てきます。ただその分、水気や熱・汚れには弱く染みなどになりやすいので、濡れたものを直接長時間置いたりはしないでください。塗膜がないので、カサつきや色ムラを防ぐためにも定期的にオイルを塗りたす必要があります。メンテナンスをすることで潤いが戻り、自然な艶を保つことができます。 ※ ご自宅でオイルを塗り直した場合、オイルを塗るのに使用した布やウエスは、そのまま放置していると自然発火する危険性がございます。一度しっかり水に浸すなどしてから処分するようご注意ください。
◆ ポリッシュ&ワックス仕上げ

シェラックという昆虫から生成される天然樹脂(フレンチポリッシュ)をアルコールで溶かし家具に刷り込んでいくという、数千年も昔からある伝統的な技法です。家具だけでなく木製楽器などにも一般的に使われており、何度も塗り重ねることで深みのある輝きを生み出します。熱やアルコール類には弱いのですが、木材の呼吸を妨げず人体への影響もないのが特徴です。 さらにその上からワックスを塗ることで、家具表面を薄い膜で保護します。ただし完全防水というわけではなく、自然な木の風合いというのはその分やや損なわれます。それでも、この仕上げはオイルのみの場合に比べて耐久性が優れており、当店では基本的にこちらをオススメしております。 薄い膜が一層あるだけで、生活する上でどうしてもついてしまう小さな傷はほとんど目立たなくて済みますし、木材にまで傷が到達してしまうのを防ぐことができます。ワックスを塗り直すなどの定期的なメンテナンスも行いやすく、長年愛され続けてきたアンティークの家具を、これからも末永くお使いいただくにはぴったりな仕上げです。
◆ ウレタン・ラッカー仕上げ
現代の家具によく使われている仕上げ塗装で、合成樹脂で表面に固い膜を作り保護する方法です。表面の質感はツルツルになり、耐水性や強度に優れ水拭きによるお手入れも可能となります。濡れたものや少し熱いものを置いても、染みになったり痛むこともほとんどありません。しかしこの場合、木の質感や手触り、アンティークらしさはほとんど残らず、年月とともに風合いが増すということもありません。 特別なメンテナンスは必要でなくなりますが、その分お家庭でできることも少なく、一度大きく傷がついてしまうと補修も難しくなってしまいます。当店では、店舗利用などの特殊な場合以外では、あまりオススメしておりません。
修理後のご使用方法について

家具の置き場やご使用方法、日頃のメンテナンス次第で耐久性は大きく変わります。 オイル仕上げやポリッシュ・ワックス仕上げの場合、基本的に1~2年でオイルやワックスが剥がれてきます。 当店では半年~1年に一度、ご自宅でのワックスやオイルがけを推奨しています。