アンティークで過ごす特別なクリスマス

アンティークで過ごす特別なクリスマス

クリスマスが近づくと、何だかワクワクしてきませんか。街のイルミネーションが灯り始めて、ショーウィンドウが華やかになって。一年で一番、部屋を飾りたくなる季節です。

今年のクリスマスは、いつもとちょっと違う雰囲気で過ごしてみたい。そう思ったとき、アンティーク家具と、それに合う小さな飾りがあると、部屋が特別な空間に変わります。派手な演出はいりません。古い家具に、お気に入りの小物をいくつか添えるだけ。それだけで、静かで温かな、自分だけのクリスマスが作れます。

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アンティークが作る特別な雰囲気

アンティーク家具のある部屋は、クリスマスとの相性が不思議といいんです。理屈で説明するのは難しいんですけど、古い家具が持つ温かみと、クリスマスの雰囲気がマッチする。新品の家具だと、どうしても「今」の空気感が強すぎて、クリスマスの装飾が浮いてしまうことがあります。でもアンティークは、すでに何十年も、何百年もクリスマスを見てきた家具です。その包容力というか、自然に馴染む感じがあります。

正直、普段は「実用性が大事」と思っている私も、クリスマスの時期だけは美意識が勝ってしまいます。アンティークのダイニングテーブルにキャンドルを置いて、チェストの上に小さなツリーを飾って。そういう光景を見ると、「ああ、これだよな」と思うんです。

小さなツリーから始めるクリスマス

「クリスマスツリー」と聞くと、天井まで届くような大きなものを想像するかもしれません。でも、アンティーク家具に合わせるなら、小さなツリーの方が断然おすすめです。高さ30〜50cmくらいの卓上サイズのツリーなら、アンティークのチェストやサイドテーブルの上にちょうど収まります。

小さなツリーの良さは、置く場所を選ばないことです。玄関のコンソールテーブルに置いてもいいし、ダイニングテーブルの端に置いてもいい。窓辺に置けば、外から見たときにも素敵です。大きなツリーだと、一度置いたら場所を変えられませんが、小さなツリーなら気分で移動できます。

それに、アンティーク家具の佇まいを邪魔しません。大きなツリーを置くと、どうしてもツリーが主役になってしまいます。でも小さなツリーなら、家具とバランスが取れる。家具の良さを引き立てながら、クリスマスの雰囲気も出せる。ちょうどいいサイズ感なんです。

そういえば、去年初めて小さなツリーを買ったんですが、思った以上に気に入ってしまいました。最初は「小さすぎるかな」と思っていたんですが、アンティークのチェストに置いてみたら、妙にしっくりきて。大きさって、必ずしも派手さと比例しないんですよね。

ウォータードームが作る静かな時間

ウォータードーム、覚えていますか。中に雪が舞うあれです。子どもの頃、誰もが一度は持っていたような気がします。最近はウォータースピニングという、オルゴール機能がついたものもあって、これがアンティーク家具と妙に合うんです。

ウォータードームの良さは、見ていて飽きないことです。ゆっくりと舞い落ちる雪を、ぼんやり眺める。その静かな時間が、クリスマスの夜にはちょうどいい。派手なイルミネーションも楽しいですが、静かに雪が降る様子を見るのも、また違った良さがあります。

アンティークのサイドボードやチェストの上に置くと、それだけで絵になります。クラシカルなデザインのウォータードームなら、古い家具の雰囲気とも馴染みます。オルゴールの音色が流れると、部屋全体が優しい空気に包まれる。正直、実用性は全くないんですが、でもこういう「ただ美しいだけ」のものって、たまには必要な気がします。

ウォータースピニングはこちら

ジセラ・グラハムのオーナメントという選択

オーナメント選びって、意外と難しいんですよね。派手すぎると安っぽく見えるし、地味すぎると物足りない。アンティーク家具に合うオーナメントを探すなら、ジセラ・グラハムのものがおすすめです。

ジセラ・グラハムは、イギリスのオーナメントブランドです。伝統的なデザインで、どこか懐かしい雰囲気があります。プラスチックの安っぽいオーナメントと違って、質感が良い。アンティーク家具と並べても、負けない存在感があります。

色使いも絶妙です。派手すぎず、でも地味すぎない。アンティーク家具の落ち着いた雰囲気とマッチします。ツリーに飾るのはもちろん、ボウルに入れてテーブルの上に置いたり、リースに組み合わせたり。いろいろな使い方ができます。

毎年使えるものですし、むしろ使い込むほどに味が出てきます。アンティーク家具と同じで、時間が経つほど良くなる。長く愛用できるものを選ぶ楽しみがあります。

ジセラグラハム「ロンドンタクシー」

照明で変わる夜の雰囲気

クリスマスの夜を特別にするなら、照明が大事です。部屋の明かりを消して、キャンドルの灯りだけで過ごす。理想ではありますが、正直なところ、本物のキャンドルって少し面倒なんですよね。火の管理が必要ですし、風で消えたり、ロウが垂れたり。

そこで、キャンドルライトです。疑似とはいえ、最近のLEDキャンドルは本物そっくりに揺らぎます。炎の色も温かみがあって、遠目にはほとんど本物と区別がつきません。アンティーク家具の上に何本か置くだけで、部屋の雰囲気が一変します。

火を使わないので、安心して眠れるのもいいところです。クリスマスの夜、キャンドルを灯したまま眠りについても大丈夫。朝起きたときに、まだ優しい光が灯っている。そういう贅沢も、LEDキャンドルなら叶います。実用性と美しさが両立している、理想的なアイテムです。

ゴールド色のワイヤーLEDライトも、アンティーク家具にはよく合います。銅線のような細いワイヤーに、小さなLEDがついているタイプです。これをアンティークのミラーの周りに巻きつけたり、サイドボードの縁に這わせたり。控えめな光なので、派手すぎず、でもちゃんと存在感があります。

ゴールドの色味が、アンティーク家具の金具や真鍮のパーツと響き合って、統一感が出ます。白いLEDライトだと、どうしても現代的すぎて浮いてしまうんですが、ゴールドなら古い家具とも馴染みます。クリスマスが終わっても、普段使いできるのもいいところです。

エンキンドル LEDキャンドル

小物の組み合わせで作る物語

アンティーク家具にクリスマスの飾りを合わせるとき、大切なのは「やりすぎない」ことです。あれもこれもと飾りたくなる気持ちはわかりますが、アンティーク家具は存在感があるので、小物は控えめでちょうどいい。

たとえば、アンティークのチェストの上に、小さなツリーを一つ、その隣にウォータードームを一つ。それだけで十分です。テーブルの上には、キャンドルライトを数本並べて、ジセラ・グラハムのオーナメントを小さなボウルに入れて置く。ミラーの周りには、ゴールドのワイヤーライトをさりげなく巻く。

これくらいのシンプルさが、アンティーク家具には合います。飾りすぎると、家具の良さが埋もれてしまいます。でも、何もないのも寂しい。このバランスが難しいんですが、小さな飾りを数点置くだけなら、失敗しにくいです。

それに、小物なら気軽に始められます。アンティーク家具を一から揃えるのは大変ですが、今ある家具に小物を足すだけなら、ハードルが低い。今年は小さなツリーとキャンドルライト、来年はオーナメントとウォータードーム、みたいに、少しずつ増やしていくのも楽しいものです。

一人で過ごすクリスマスにも

クリスマスは、必ずしも誰かと過ごさなきゃいけないわけじゃありません。一人でゆっくり過ごすクリスマスも、それはそれで素敵です。そして、一人で過ごすなら、なおさら空間が大事になってきます。

アンティーク家具のある部屋で、小さなツリーとキャンドルライトに囲まれて、一人でワインを飲みながら本を読む。ウォータードームのオルゴールが静かに流れる。そういう時間が、一年に一度くらいあってもいいんじゃないでしょうか。

一人だからこそ、自分の好きなように空間を作れます。誰かに合わせる必要もなく、自分が心地いいと思う飾り方をする。小さなツリーを窓辺に置くか、チェストに置くか。キャンドルライトを何本にするか。そういう小さな選択を、自分で決められる贅沢があります。

クリスマスが終わっても使えるもの

これらの小物の良いところは、クリスマスが終わっても使い続けられることです。小さなツリーは片付けなきゃいけませんが、キャンドルライトやワイヤーライトは、普段使いできます。ウォータードームも、クリスマス以外の季節に置いても可愛い。ジセラ・グラハムのオーナメントは、ガラスの器に入れて飾っておけば、インテリアとして成立します。

アンティーク家具と同じで、長く使えるものを選ぶ。それが結局、満足度が高いんだと思います。一年に一度しか使わないものより、普段も愛用できるもの。そういう視点で選ぶと、後悔が少ない気がします。

クリスマスは、一年に一度の特別な日です。その日を、ちょっとだけ特別な空間で過ごしてみる。アンティーク家具と、それに合う小さな飾りがあれば、派手な演出はいりません。静かで、温かくて、心地いい。そういうクリスマスが、一番贅沢なのかもしれません。理屈じゃなくて、何となく心地いい。そういう感覚を大切にしたいですね。

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