市販の照明では物足りない!アンティークな照明を使って家をステキにコーディネイトしてみてはいかがでしょうか?
今回は “アンティークな照明” のじょうずな取り入れ方法を、シーン別にご提案します。最初から完璧なコーディネイトを考えるのではなく、ひとつひとつ気に入ったものを買い揃えて設置すれば、あなたセレクトのステキな生活空間に生まれ変わります。照明選びのかんたんなポイントをご紹介。
アンティーク照明【エントランスホール】編 ≪2つのポイント≫
玄関は家の “顔” といわれます。良くも悪くも第一印象を決める、最もわかりやすい場所です。
①エントランスには、個性的で整った照明を選ぶべし!
広いエントランスでしたらシャンデリアを、狭いエントランスでしたらガラスのシェードをつけたペンダントランプがオススメ。やり過ぎかなと思えるぐらい個性的なランプがちょうどいいくらい。おうちに帰るのが楽しくなります。
“また来たいな” と思わせ、帰ってきたら自分も笑顔になれることを念頭に、アンティークな照明を選ぶのがよし。思いっきり自分らしさをアピールしてください。
例えばこちらの4灯のシャンデリア。柔らかく包み込むような淡い光を放ちつつも、エッジの効いたデザインとなっています。どこか知的で落ち着いた雰囲気を感じさせますよね。インパクトがあります。ちょっと敷居が高いでしょうか。そんなことはありません。このくらいで大丈夫です。
一間くらいある空間にはこのくらいの2~4灯くらいのボリューム感が必要です。天井が高く吹き抜けの空間にも映えそうですね。
②セカンダリーな照明を置いてかわいく演出!
部屋に入って、一番目につく場所をフォーカルポイントと言います。実はどんな空間でも目線が集中する “見せ場” となるところが存在します。そこにアンティークな照明を使うと、ぐんと豊かな印象になります。入り口から一番奥の対角線上、ちょうど目線の入る高さ、家具の上や、いつもならお花を飾っているコンソールやサイドテーブル、シューラックの上に、ちょこんと色の入ったシェードのランプを置いておくとよいでしょう。
今回の場合、アンティークのホールスタンドの上に、フランス製ハンドクラフトなガラスシェード(笠)を、真鍮製のランプスタンドと合わせて置いてみました。厚めの色ガラスが放つ色彩がエントランスに彩りを加えています。暖かなおもてなしの雰囲気が演出できます。
エントランスはそれほど照度を必要としないところです。備え付けのダウンライトやスポットライトが主光源となりますが、ほんのりと灯されたアンティークの明かりで極上のお迎え空間になります。
【キッチンカウンター】にアンティーク照明 ≪リズミカルに≫
“アンティークな照明” でできる演出の2箇所目はキッチンカウンター。家事という戦闘モードの合間に一息できるスペースを確保したいですよね。主婦(主夫)の希望です。
照度に関してはダウンライトなどの全体照明にお任せし、いかに楽しく心地よい雰囲気にするかがポイントです。カウンターでひとりゴハンや、タブレットでのお買い物、家計簿の整理、コーヒーを入れながらあるいはお酒をグビッと、狭いながら思い思いのワーク時間を過ごせる場所をめざします。
カウンターの長さはさまざまですが、その上にペンダントライトを2〜3個同じものをリズミカルに配置します。シェード(笠)の大きさによって2つか3つ、バランスによって決まります。微妙な間隔を調整するため、あらかじめダクトレールを敷設しておくとよいでしょう。
もし、固定されたシーリング(天井にある電源)が付いているなら、シェードの大きさにもよりますが、光源の高さを違えてリズミカルに配置する方法があります。コードを短くまとめられる金具や、固定されたプラスチックのシーリングを見えなくするシーリングカバー付きのペンダントコードもありますのでご利用ください。
こちらは透明で表面に凸凹のあるガラスシェードです。光源である電球の光が屈折してキラキラ素敵になります。例えばウイスキーグラスのように光の濃淡を楽しめちゃいます。透明なので照度もしっかりとれ、ちょっとした作業にも支障をきたしません。清潔感も演出できます。
キッチンカウンターはリビング・ダイニングとつながっていることがほとんどなので、トータルでコーディネートを考えないといけません。あまり違うテイストだとちぐはぐな感じになってしまいますので、「シェード」は飽きのこない、シンプルで色味のあまりないものがオススメです。
▼ THE GLOBE・OLD FRIEND オンラインショップでは、「ペンダントコード」と「シェード」で別売りとなっているものもございますので、のちに「シェード」だけを交換することもできます。どんなものに交換できるのか、互換性があることを確認してからご購入していただくのが良いかと思います。間違って割ってしまった際や気分を変えたい時に交換ができると思うと購入しやすくなりますよね。
【リビング】にアンティークな照明 ≪3つのアイテム≫
いよいよメインのリビングスペースです。アンティークな照明は、くつろいだり、安らいだりするには最適です。少し優雅な雰囲気になります。それと、家ではおそらく一番広い部屋かと思うので明るさも比例して必要となりますが、一室一灯で昼間のような明かりを求めるのではなく、一室多灯の “合わせ技” でコーディネイトしてみてください。局所的な光によってパーソナルな空間ができ、陰影によって落ち着いた空間になります。
家具もたくさん置ける広いスペース。全体照明としてのダウンライトと併用して、明るさの強弱がつけられるような空間にしたいですね。ポイントになる家具に合わせて明かりが入るとコントラストのきいた抑揚のあるスペースになります。
①大ぶりのシャンデリアは、広い空間に求心力を与えます
団欒を想定して真ん中に置いたローテーブルの上には、灯数が多く、空間に負けないくらいのボリューム感のあるシャンデリアが最適です。
きらびやかなシャンデリアでリッチな感じを演出します。えっ、逆に落ち着かない…?と最初は思うかもしれませんが、実際のところ、クリスタルで屈折する光は独特な柔らかい光になり包まれるような感覚になり、落ち着きます。
特にこのシャンデリアは、天井取付部が引掛埋込/フル引掛ローゼット対応となっていますので、取り付けやすく、スタッフおススメです。
灯数が多いと電気代が気になるところです。この機会にLEDへの交換をおすすめします。キャンドル型のLED球も技術の向上により白熱球のフォルムに近づきました。全配光型になっているものもあります。部屋に調光器をつけている場合でも対応しているものが今や主流となっています。フィラメントの黄色が気になってしまう場合はフロストのものをお選びいただくのもよいかと思います。
▼ ※白熱球用調光器の場合はチラツキが起きてしまうこともあるようなのでご注意ください。
②存在感あるフロアランプで、手元も明るく
入口からの対角線上や窓際には、アンティークなフロアランプを置くとグッと奥行きのある空間になります。
ソファの脇に置いて自分だけの読書をしたり、お茶を飲んで一息ついたり。
③壁面を照らすブラケットランプで、ふわっと感を演出
ゲストを迎える入口付近にやっぱりほしいウォールブラケットランプ。壁面に取り付けて壁面を明るくして空間全体を柔らかい印象にする照明になります。
メインの照明を消せばムーディーに!
廊下や階段などの通路に使っても素敵です。こちらのランプは配線工事が必要となりますので、新築やリフォームの際にあらかじめ取り付け個所を確認して準備をしておきましょう。
半径1mの【極小空間やコーナー】に ≪こだわりのものを≫
面積も狭いことから比較的アンティークな照明を選びやすいのが、洗面やコーナースペース。最も個性を発揮でき、思うように “遊べる” 空間かもしれません。自分の好きなお気に入りのコーナーとして、お気に入りのシェードを選び、お気に入りの雑貨を配置して癒され空間に仕立てましょう。
このアンティークシェードは、繊細で淡いエッチングガラスの模様が美しく、空間にも落ち着きが生まれます。手を洗うのも楽しくなりそうです。
【書斎】デスクの上にもアンティークな照明 ≪スイッチON, OFF≫
デスクの上にもアンティークな照明が似合います。卓上ランプを点けてリラックスし、趣味のこだわりを充実させましょう。ランプのスイッチを入れると不思議と自分のスイッチも入ったり。ただ、作業する場でもありますので、照度が気になる方は明るさをしっかりと確保して下さい。
落ち着いた雰囲気が好まれる場所ですが、あまり真面目でもつまらないですよね。自分自身が満足のいく心地いい空間を目指しましょう。
書斎感満載のバンカーズライトです。海外ドラマのような重厚な雰囲気。
まとめ
“アンティークな照明” は、無機質な空間を親しみのある豊かな空間に変えるマジックがあります。ただ明るくするだけでなく、温かくハッピーな気持ちに変えてくれる照明をもう一度見直してもいいかもしれませんね。
お客様の声を聞くと、“照明選び” は意外とハードルが高いことに気付かされます。ハウスメーカーに提示された照明では少しイメージが違う!と思っても、自分で選ぶのもわからない事が多くて難しい、とよく言われることがよくあります。この記事を通してみなさんのお役に立てれば幸いです。
※ここで示す「アンティークな照明」とは、1.アンティークの照明器具を元にし安全性を考慮して組み直した「リビルド照明」2.アンティークの照明器具のデザインを基に、1から作った「リバイバル照明や器具」3.昔ながらのハンドメイドで作られてる照明用シェード、となりますのでご了承ください。